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第55回 : 
H-1B期限切れが近くても、グリーンカードに申請できる?

バックナンバー

第1回 : 
日本企業向け:アメリカ進出時の就労ビザに関して
第2回 : 
E-1ビザ申請のための「貿易」の内容とその条件
第3回 : 
特殊技能者がグリーンカードを早く取得する方法
第4回 : 
【最新情報スペシャルコラム】 グリーンカード申請の待ち時間が大幅に短縮!
第5回 : 
特殊技能者ビザ(O-1)の条件に関して
第6回 : 
多種多様なJ-1ビザとその内容に関して
第7回 : 
グリーンカード取得までに子供が21歳を超えてしまったら
第8回 : 
アメリカに小会社を設立し、L-1ビザを短期で取得する方法
第9回 : 
投資家ビザ申請における知的財産に関して
第10回 : 
アメリカを長期で離れる場合のグリーンカード保持に関して
第11回 : 
アメリカに短期で頻繁に出入りする場合のビザに関して
第12回 : 
アメリカ市民権申請の条件と方法に関して
第13回 : 
学生のステータスで就労する方法に関して
第14回 : 
市民との結婚。グリーンカード申請国について
第15回 : 
日本に住む親をアメリカに呼び寄せる方法とは
第16回 : 
DV夫と別れても、グリーンカードの申請はできますか?
第17回 : 
飲酒運転で捕まってしまっても、ビザは取得できますか?
第18回 : 
アメリカに短期で頻繁に出入りする場合のビザに関して
第19回 : 
アメリカで研修。H-3ビザについて知りたい!
第20回 : 
「第1優先」での永住権申請とは
第21回 : 
グリーンカードスポンサーが亡くなってしまった! ~ケース1 条件付グリーンカードの場合~
第22回 : 
グリーンカードスポンサーが亡くなってしまった! ~ケース2 グリーンカード申請中の場合~
第23回 : 
グリーンカード申請中の出入国
第24回 : 
H-1B雇用主変更の手続き
第25回 : 
家族を通して申請永住権
第26回 : 
離婚してもグリーンカードの切り替えは可能?
第27回 : 
Lビザから配偶者スポンサーで永住権を取得するには?
第28回 : 
非移民ビザ新規則「グレース・ピリオド」について
第29回 : 
雇用ベース永住権申請の面接について
第30回 : 
永住権申請中の日本一時帰国について
第31回 : 
投資家用 最新ビザ・カテゴリーについて
第32回 : 
「H-1Bビザ」今年は4月2日から申請開始!
第33回 : 
アーティストとして、O-1ビザで渡米するには?
第34回 : 
アメリカでグリーンカード申請中。日本に一時帰国は可能?
第35回 : 
トランプ政権下で、学生ビザはどうなる?
第36回 : 
グリーンカード抽選に当選!手続きを教えてください。
第37回 : 
グリーンカード条件解除手続きは、離婚しても申請可能?
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ビザ申請却下=移民法廷に出頭?
第39回 : 
アメリカで起業家としてビザを取得するには?
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市民と結婚して日本在住。アメリカでの永住権申請はリスク大?
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グリーンカード申請時の健康診断って何?
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市民権申請中。日本支社に移動した場合の問題点は?
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滞在資格の切り替え申請方法が変更に!
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第47回 : 
専攻科目によってOPT延長が可能?
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永住権申請中に一時帰国したい!アドバンス・パロールの申請最新事情
第49回 : 
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プラクティカルトレーニング後の労働ビザは?
第51回 : 
大学を出ていなくてもO-1ビザは取得できる?
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Lビザを持っているとグリーンカード取得が早いってホント?
第53回 : 
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第54回 : 
日米間の取引が激減。E-1ビザ更新にリスクはある?
第55回 : 
H-1B期限切れが近くても、グリーンカードに申請できる?

アメリカ移民法・ビザ申請の基礎

20年近くの経験を活かし、ビザ・グリーンカード申請に関する情報を事例をもとにQ&A形式でお答えします。

2020年 2月 10日更新

第55回 : H-1B期限切れが近くても、グリーンカードに申請できる?

Q

現在、私はITの会社でH-1Bビザを取得し働いています。当初は、H-1Bの最大延長期間である6年間が終われば日本に帰る予定だったのですが、会社から残って欲しいと言われ、私もそれに応えて残ることを考えています。ただ、H-1Bも更新した後、残りの期間が1年と2カ月しかありません。会社からは、グリーンカードの申請をするように勧められているのですが、周りの人の話では、残りの期間があまりにも短いので、もう間に合わないのではと言われています。私には、残る道はないのでしょうか。

A

まず、グリーンカードの申請に必要とする期間は、現在のところ、約1.5~2.5年間を要しています。従って、あなたの場合、H-1Bの残りの期間が1年2カ月しかないため、間に合わないように見えますが、H-1Bの6年以降の延長を行い、これと平行してグリーンカードの申請を行える可能性は、充分にあります。

雇用を通してグリーンカードを取得するプロセスは、細かく分けて、①規定の給料の設定、②人材募集広告、③Labor Certtification の申請、④I-140 の審査、⑤I-485(あるいは Consular Processingを通して)の審査の5つに分けられます。

現在、最初の規定給与の設定に約4カ月間、人材募集広告に2カ月間(人材募集広告を約1カ月間行った後、さらに、その募集に対する応募者の反応を見るためさらに1カ月間待ちます)、Labor Certification の申請に約5~7カ月、この段階で、半数以上の申請書が Audit (このAuditでは、実際に募集広告を行ったかどうかの確認、およびアメリカ現地の労働者からの雇用が無理であったことの説明を求められる場合が多いです。)にかかりますが、その場合さらに約4カ月、I-140の審査に約8カ月間~12カ月間(通常の申請料に1,440ドルを追加で支払い Premium Processing を使えば15日間)、最後のI-485の審査に、約8~16カ月間を要しています。

最初の手続きの規定の給料の設定とは、その役職、および就労を行う地域において妥当だとEDD(労働局)が判断する給与を決めるプロセスのことを言います。I-140の申請の段階で、スポンサーとなる会社が、規定給料を支払えるだけの経済的能力があるか否かが審査されることになります。

ここで、あなたのケースに適用される法律ですが、グリーンカードの申請を開始して1年間以上経過した場合は、H-1Bの延長が6年以降も1年毎にできるとされています。また、I-140が認可された場合は、6年以降であっても、3年間延長が可能になります。ただ、あなたの場合、問題があり、グリーンカードの申請を開始したことになるのは、Labor Certification の申請を開始した時点からになります。従って、H-1Bの有効期限が,規定給料の設定に要する約4カ月間と、人材募集広告に要する2カ月間なので、H-1Bの有効期限の残り1年2カ月間では、恐らく、約4カ月間が足りないことになります。

この問題点に関して、あなたの場合、以下の2つの解決策が考えられます。まず、H-1Bを取得した後、過去約5年の間にアメリカ国外に出ていた期間があれば、この間は、H-1Bの6年に加算されません。従って、もしあなたが、この約5年間の間に、4カ月間以上国外に出ていたことがあれば、この日数分、H-1Bの延長を6年以降もできることになります。従って、今すぐに、グリーンカードの申請を行い、その後、今のH-1Bが切れる半年前以降に、この国外に出ていた期間分の延長を行います。そうすれば、この延長した期限が切れる頃には、あなたは、グリーンカードを申請して1年以上が経過していることになりますので、さらに、そこから、1年間のH-1Bの延長が可能になります。

次に、もしあなたが、過去5年間に、アメリカ国外に出ていた日数が4カ月間に満たない場合ですが、この場合は、これからの1年2カ月の間に、足りない期間の分を国外に出ていることにより、4カ月間のH-1Bの延長を行うことができるようになります。例えば、過去5年間にアメリカ国外に出ていた期間が3カ月しかないような場合、足りない1カ月の期間をこれからの1年の間に、アメリカ国外に出れば、上記の例と同じように、H-1Bの延長を6年以降も4カ月間できるようになります。

その後、最後の段階の I-485 の申請を行った時点で、H-1Bの延長の必要はなくなります。I-485申請後、約3~6カ月間で、就労許可、および一時渡航許可が下りることになります。あなたの場合、いずれにしても、時間がないので、できる限り早期にグリーンカードの申請を開始されることをお勧めします。

注意事項 : コラム内で提供しているビザ・移民法に関する情報は一般的な情報であり、個人の状況や背景により異なる場合がございます。的確な情報詳細につきましては、移民法専門の弁護士にお問い合わせください。

2020年 2月 10日更新

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Columnist's Profile

CEO/Attorney瀧 恵之(瀧法律事務所 Taki Law Offices, A Professional Corporation)

新潟大学法学部卒業。日本の法律事務所に勤務の後、インディアナ大学大学院卒業。20年以上に渡り、移民法の分野で活躍。常にクライアントの立場に立った柔軟なアドバイスが特徴。

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