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最新コラム

第39回 : 
アメリカで起業家としてビザを取得するには?

バックナンバー

第1回 : 
日本企業向け:アメリカ進出時の就労ビザに関して
第2回 : 
E-1ビザ申請のための「貿易」の内容とその条件
第3回 : 
特殊技能者がグリーンカードを早く取得する方法
第4回 : 
【最新情報スペシャルコラム】 グリーンカード申請の待ち時間が大幅に短縮!
第5回 : 
特殊技能者ビザ(O-1)の条件に関して
第6回 : 
多種多様なJ-1ビザとその内容に関して
第7回 : 
グリーンカード取得までに子供が21歳を超えてしまったら
第8回 : 
アメリカに小会社を設立し、L-1ビザを短期で取得する方法
第9回 : 
投資家ビザ申請における知的財産に関して
第10回 : 
アメリカを長期で離れる場合のグリーンカード保持に関して
第11回 : 
アメリカに短期で頻繁に出入りする場合のビザに関して
第12回 : 
アメリカ市民権申請の条件と方法に関して
第13回 : 
学生のステータスで就労する方法に関して
第14回 : 
市民との結婚。グリーンカード申請国について
第15回 : 
日本に住む親をアメリカに呼び寄せる方法とは
第16回 : 
DV夫と別れても、グリーンカードの申請はできますか?
第17回 : 
飲酒運転で捕まってしまっても、ビザは取得できますか?
第18回 : 
アメリカに短期で頻繁に出入りする場合のビザに関して
第19回 : 
アメリカで研修。H-3ビザについて知りたい!
第20回 : 
「第1優先」での永住権申請とは
第21回 : 
グリーンカードスポンサーが亡くなってしまった! ~ケース1 条件付グリーンカードの場合~
第22回 : 
グリーンカードスポンサーが亡くなってしまった! ~ケース2 グリーンカード申請中の場合~
第23回 : 
グリーンカード申請中の出入国
第24回 : 
H-1B雇用主変更の手続き
第25回 : 
家族を通して申請永住権
第26回 : 
離婚してもグリーンカードの切り替えは可能?
第27回 : 
Lビザから配偶者スポンサーで永住権を取得するには?
第28回 : 
非移民ビザ新規則「グレース・ピリオド」について
第29回 : 
雇用ベース永住権申請の面接について
第30回 : 
永住権申請中の日本一時帰国について
第31回 : 
投資家用 最新ビザ・カテゴリーについて
第32回 : 
「H-1Bビザ」今年は4月2日から申請開始!
第33回 : 
アーティストとして、O-1ビザで渡米するには?
第34回 : 
アメリカでグリーンカード申請中。日本に一時帰国は可能?
第35回 : 
トランプ政権下で、学生ビザはどうなる?
第36回 : 
グリーンカード抽選に当選!手続きを教えてください。
第37回 : 
グリーンカード条件解除手続きは、離婚しても申請可能?
第38回 : 
ビザ申請却下=移民法廷に出頭?
第39回 : 
アメリカで起業家としてビザを取得するには?

アメリカ移民法・ビザ申請の基礎

20年近くの経験を活かし、ビザ・グリーンカード申請に関する情報を事例をもとにQ&A形式でお答えします。

2018年 9月 26日更新

第39回 : アメリカで起業家としてビザを取得するには?

Q

私は、日本で起業家として活動をしています。某大手新聞社に取材を受けたこともありますし、最近ではゲスト講師として、世界中の大学でレクチャーを行っています。アメリカ国内でもビジネスを始めたいのですが、私のビジネスには従業員を必要としません。投資や貿易以外の就労ビザは取得可能でしょうか?

A

アメリカで起業家としてビザを取得するには、一般的に企業内転勤者ビザ(L-1)や通商条約貿易駐在員ビザ(E-1)、そして通商条約投資家駐在員ビザ(E-2)が挙げられます。しかし、もう一つ考えられるのがO-1ビザです。

O-1ビザは、科学、芸術、教育、事業、スポーツにおける卓越した能力の持ち主、または映画やテレビ製作における卓越した業績を挙げたビザ申請者が、アメリカ国内で特定のイベント(一般的な就労業務も含む)で業務を行うことが許可されるビザです。業務が無報酬のものであっても、O-1ビザは必要となります。長期の滞在が予想されるイベントによっては、最長で3年間のビザが取得できます。その後、業務内容を継続するために、O-1ビザの有効期限を1~3年ごとに延長することが可能です。

注意点としては、O-1ビザ申請者は自身をサポートして申請することができないため、スポンサーとなる会社が必要なことです。従って、O-1ビザを申請するには、アメリカでのビジネスをサポートする法人エージェントとの契約することになります。このエージェントの条件は、①IRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)に雇用主として登録されていること、②O-1ビザ申請者の滞在活動をある程度管理することをビザ申請者と契約していること、③O-1ビザ申請者の意思に反して契約が解除された場合は、当該ビザ申請者が無難なく帰国できるように航空チケットを購入することを約束していることです。

O-1ビザは、以下の2つのカテゴリーに分けられます。

【O-1Aビザ】

科学、教育、事業、スポーツにおける卓越した能力の持ち主として活動を行うために取得できる。

【O-1Bビザ】

芸術、または映画やテレビ製作活動を行うために取得できる。

あなたの場合は、O-1Aビザが適切でしょう。起業家としてO-1Aビザを取得するには、ビザ申請者が「当該業界の中でも類を見ない権威の持ち主である」ことを証明しなければなりません。このビザの取得には、アカデミー賞やグラミー賞、エミー賞などの権威のある賞の受賞か、ノミネートの経験あるいはそれらに匹敵する賞を取得した経験がない限りは、次の8つのカテゴリーのうち、少なくとも3つを満たす必要があります。

  1. 当該分野において、国内外で認知された賞の受賞経験がある。
  2. 当該分野の権威による審査が入会条件の団体の会員である。
  3. 専門雑誌、新聞や著名なメディア媒体で、申請者が当該分野で取り上げられたことがある。
  4. 当該分野において、特有「Original」な科学的、学問的、もしくはビジネス面での功績が挙げられる。
  5. 学術論文を専門雑誌やそれに匹敵するメディアに出稿している。
  6. 他同業者以上に高い収入を得ていることを、契約書や確定申告などで立証できる。
  7. 当該分野や関連分野において、審査員を務めたことがある。
  8. 極めて知名度が高い団体で重要な(あるいは)必要不可欠な役職に就いている(また就いていた)。

つまりあなたが起業家としてO-1Aビザを取得するためには、まず日本で(できればアメリカやその他の国においても)残した業績を示す物を、前記のリストに従って集めることです。さらに、あなたとあなたの業績を取り上げた新聞や専門雑誌の記事や、同業者や著名な評論家(教授)などの権威のある人からの推薦状の依頼も検討しましょう。

O-1Aビザ申請のプロセスは、3段階に分かれます。O-1ビザ申請者は、移民局に申請願書を提出する前に、当該分野の専門団体(あるいは、当該分野の権威) による審査を受け、O-1ビザ資格者であることを認められる必要があります。専門団体から認定を得た後、移民局の申請に掛かる期間は特急費用(1,410ドル)を支払うと、約1カ月で在日米国領事でのビザ面接を受けることが可能になります。ビザ面接を無事通過すれば、2週間ほどでアメリカでの業務が開始できます。

O-1Aビザを申請する上で一番重要なのは、個人ネットワークの質です。当該分野での権威であることを証明し、さらに当該分野におけるO-1Aビザ申請者以外の権威のある人・団体からの協力も要請しなければならないでしょう。当該分野ごとにも必要な情報や提出書類が異なりますので、O-1Aビザ申請においては、特に移民法弁護士とチームを組んで申請することをお勧めします。

注意事項 : コラム内で提供しているビザ・移民法に関する情報は一般的な情報であり、個人の状況や背景により異なる場合がございます。的確な情報詳細につきましては、移民法専門の弁護士にお問い合わせください。
今回のコラムニスト
Attorney大橋 幸生

カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)を卒業後、アメリカ法学博士号(JD)を取得。アメリカ法全般における判例リサーチの経験をもとに、総合的な見地からの移民法のアドバイスを行う。

2018年 9月 26日更新

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Columnist's Profile

CEO/Attorney瀧 恵之(瀧法律事務所 Taki Law Offices, A Professional Corporation)

新潟大学法学部卒業。日本の法律事務所に勤務の後、インディアナ大学大学院卒業。20年近くに渡り、移民法の分野で活躍。常にクライアントの立場に立った柔軟なアドバイスが特徴。

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