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- 親が変わらなければ子どもは変わらない~子どもの心の健康のために、親御さんができること・するべきこと~
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- 子どもが心の病を患っている時の“サイン”とは
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- ストレスは、「解消」するのではなく「共存」する
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- なぜ、薬だけでは心の病が治らないことがあるのか
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- その性格、変えられます!
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【ココロの健康のために】CA州公認心理カウンセラーが伝える正しい心理学
落ち込みたくない、心配しすぎたくない、子育てで悩みたくない。そんなあなたに、「うつ病と不安、子どもとその家族」専門のCA州公認心理カウンセラーが、心に関しての正しい知識や対処法をお教え致します。
第10回 : 不登校 2
こんにちは。カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。
前回の記事「第9回:不登校」では、不登校についての正しい情報をご提供し、不登校は心の病が原因でなってしまうことだとご説明しました。今回はその続きです。
第2回コラム「親が変わらなければ子どもは変わらない~子どもの心の健康のために、親御さんができること・するべきこと~」でも説明致しましたが、非常に多くのケースで、子どもの心の病は家庭環境や親の接し方が原因で発症します。夫婦の不仲や親戚とのトラブルでも心の健康に悪影響があります。学校での問題も心の病に発展しかねません。いじめや意地悪な教師など、トラウマになる経験をしてしまうことで心の病を発症します。その他の要素として、塾や習い事でトラウマになる経験をした場合も、それが心の病の原因となることもあります。これらが引き金になって発症した心の病が、不登校を引き起こすのです。
以下が、不登校の子どもが発症する心の病の代表例です。一部に関しての詳細は、第4回コラム「子どもが心の病を患っている時の“サイン”とは」をご覧ください。
- うつ病
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多くの不登校児は、うつ病で苦しんでいることが多いです。不登校児の場合、うつ病が原因で学校に行く気力がないといったケースや、不安障害と併発しているケースでは最悪な事態を想像しすぎてしまい、まだ起こっていないことを考えすぎてしまって落ち込んでいることもありえます。また、うつ病というと「悲しみに暮れている」「ふさぎ込んでいる」といったイメージがあるかもしれませんが、子どもの場合は「通常よりイライラしている」というのも、うつ病の症状の一つですのでお気を付けください。
- 不安障害
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不安障害も、多くの不登校児が苦しんでいる心の病の一つです。「心配事が頭から離れない」「不安を自分でコントロールできない」など、心配事や不安なことが原因で学校に行きたくないと考えることが多々あります。
- 分離不安
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分離不安とは、親と離れることができないことで生活に支障をきたしてしまう心の病で、特に小さい子に見受けられます。自分が親から離れている間に、親に何か起こってしまうのではないかといった不安が不登校の引き金になってしまいがちです。
- 反抗挑戦性障害
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反抗挑戦障害とは、簡単にいえば反抗的態度が度を過ぎていて、不登校など生活に支障をきたしてしまうことです。ここまでになると「反抗期」とするのは非常に危険です。あまりにも自分の思い通りにならないことが多すぎると、一つでもいいから自分でできることはコントロールしたいと思う故に、不登校という選択肢を取る子どもがよくいます。
これら心の病に関して、間違った理解をする親御さんを大変多くみてきましたので、その例と解説を下に記しました。誤解したままお子さんと接しても百害あって一利なしですので、気を付けて頂ければと思います。
- 「根性が足りないから」
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科学的根拠に欠ける過去の遺物であるべき根性論を挙げては、子どもにとっては何の助けにもなりません。根性が足りないから心の病になるわけではありません。この考え方でお子さんと接していては、お子さんの心の病が悪化してしまうかもしれません。
- 「メンタルが弱いから」
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メンタルには決して強い弱いなどありません。人間悲しいことがあれば悲しくなって当然ですし、苦しいことがあれば苦しんで当然です。多くのことが原因で心の病になってしまうのであって、たった一つのことが原因で心の病になるなど滅多にありません。それを「メンタルが弱いから」という一言で片づけてしまっては治るものも治りません。
- 「心の病も個性」
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日本はメンタルヘルスの理解や治療法などがアメリカと比べて非常に遅れています。近年、心の病になってしまった有名人が「心の病も個性」という発言をしたこともあって、このような考え方をよく耳にするようになりました。しかし、これは日本では正しい治療が行われていないからこう考えざるを得ないだけであり、よほどの重度な心の病でない限り、心の病気は治る病気であり「個性」と考えるべきではありません。身体的なけがや病気をしている人に同じことが言えるでしょうか?
- 「環境を変えれば治る」
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多くの親御さんが、環境を変えれば不登校改善&心の病も治ると考えがちですが、必ずしもそうとは限りません。確かに、環境を変えることが必要な時もありますが、だからといって必要な治療を受けずして、自然と心の病が治っていくというのは難しいです。実際に、日本で不登校のままアメリカに来て、アメリカでも不登校になったという方をよく診てきましたし、逆の場合もよくあることです。
がんになればがん専門医に、骨折をすれば整形外科に行くのと同じように、心の病は心理カウンセラーからの治療を受けなければ改善は難しいでしょう。特に不登校の場合は、多くのファクターが複雑に影響して起こるので、専門家の介入なしでは状況は好転しない可能性が高いでしょう。
心の病にはさまざまなアプローチ法がありますが、心理カウンセリングを受けた場合、子どもへの個人カウンセリングだけではなく、親への心理教育も非常に重要になってきます。第2回コラムでもご説明しましたが、不登校の場合も同様に親が変わっていかなければ子どもが変わっていくのは非常に難しいです。
日本は心理カウンセリングがアメリカと比べて非常に遅れているため、心理カウンセリングが医療と認めもらえないどころか、「ただの相談」「話を聞くだけ」「誰でもできる」と捉えられてしまっています。しかし、心理カウンセリングは医療であり、心の病で苦しむ不登校児に医療は必要なのです。
以上、不登校に関して2回にわたりお送りいたしました。正しい治療を受けるきっかけにして頂ければ幸いです。ご質問などございましたらお気軽にご連絡ください。
2021年 6月 17日更新
アダルトチルドレンからの脱却には正しい知識を得て、心理カウンセリングを受ける事が一番の近道です。しかし、費用などのさまざまな理由で心理カウンセリングを受けられない方が大変多いことに気付きました。そして、残念ながらそういう方はインターネットで対処法などを探すのですが、日本の精神医療の大幅な遅れが原因で正しい情報ではなく間違った情報を得てしまい、それがさらにアダルトチルドレンの状態を悪化していることにも気付きました。
このような方のために、心理カウンセラーとして自分に何ができるかを考えオンラインコースを作成いたしました。こちらが詳細になります。
オンラインコースでは、心理学先進国である米国の大学院を卒業した心理カウンセラーから、正しい心理学の情報によるアダルトチルドレンからの脱却法を学んで頂くことで、生きづらさの緩和が期待できます。ご興味のある方はお気軽にご連絡下さい。
ご質問等があれば、メール(tatsuya.arakawa.lmft@gmail.com)、
もしくは下記フォームよりお気軽にご連絡ください。30分間の無料コンサルテーションも提供しています。
荒川龍也 LMFT (#82425)
カリフォルニア州公認心理カウンセラー
Columnist's Profile
- カリフォルニア州公認心理カウンセラー (Licensed Marriage and Family Therapist)荒川龍也(Tatsuya Arakawa Therapy)
富山生まれ、名古屋育ち。小学校高学年頃からいじめなどが原因で心の病を患う。中学時には教師からの体罰に苦しみ、いじめが原因で不登校に。16歳で高校中退。2年間のカウンセリングを受けた後、夜間高校に入学。老人ホームでのボランティアで人の話を聞くことで聞く事の喜びを学ぶ。すぐに学校を辞めてしまう生徒が多い夜間高校で、話を聞くことにより下級生の高校中退を何度も防ぐことができ、話を聞くことの力を知る。この頃アメリカに短期留学し、魅了される。愛知県の大学院教授にアメリカは日本より100年心理学が進んでいるといわれ、心理カウンセラーを目指して渡米。カリフォルニア州立フラトン校大学院カウンセリング専攻卒業。大学院卒業後、3000時間のインターン時間を終え、国家試験を二つ合格し、現在のカリフォルニア州公認心理カウンセラーの資格を取得。子どもとその家族、重度の精神障害者とその家族、薬物中毒のクライアント等、多岐にわたり経験を積む。現在はトーランスで開業し、カウンセリングを提供。専門は、子どもとその家族、不安とうつ病。
Tatsuya Arakawa Therapy
- TEL:
- 424-254-8823
- FAX:
- 424-206-4903
- EMAIL:
- tatsuya.arakawa.lmft@gmail.com
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