【ココロの健康のために】CA州公認心理カウンセラーが伝える正しい心理学

落ち込みたくない、心配しすぎたくない、子育てで悩みたくない。そんなあなたに、「うつ病と不安、子どもとその家族」専門のCA州公認心理カウンセラーが、心に関しての正しい知識や対処法をお教え致します。

2021年 1月 18日更新

第5回 : ストレスは、「解消」するのではなく「共存」する

こんにちは、カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。

新型コロナウイルス感染の脅威が収まらず、厳しい状況が続きストレスが溜まっている人も多いのではないでしょうか。今回は、ストレスとその向き合い方に関してお話しします。

ストレスに関する誤解

「心身の不調の原因の全てがストレスである。だからストレスを感じないことが理想」だと誤解している人も多いようです。まず、ストレスはどのような場面でも感じるものであり、そもそも感じて良いのです!例えば、毎日家事をしなくてはいけないと思ってストレスを感じたり、全くやる気の出ない仕事でもやらなくてはいけないと頑張ってしまいストレスを感じたりすることもあるでしょう。現在の状況で言えば、行きたいところに行けないというストレスをみな多からず少なからず感じていらっしゃると思います。けれど、実は好きなことをやっていてもストレスを感じることがあるのです。例えば、自分の趣味に興じる際に、自分の好きなギアでできない場合にはストレスを感じます。特に子育ては顕著な例でしょう。子どものことは大好きだけど、子どもが言うことを聞かなければストレスを感じて当然です。

このように、ストレスを感じて当然の事象に対し、「ストレスを感じてはダメ」と捉えるのは、今この瞬間に新しい言語をマスターするのと同じくらい達成不可能な目標なのです。

「解消」ではなく「共存」

無論、ストレスと感じてしまうのがダメなわけではありません。ストレスを感じないようにするのが難しいのであれば、「ストレスを感じつつ、生活や仕事、やりたいことに支障をきたさないように共存していく」という捉え方が重要です。例えば仕事なら(ストレスを感じていても)とにかくやるべきことだけきちんと期日以内に行う。子育てなら(子どもに対してストレスを感じたとしても)、子どもにむやみに当たり散らすような子育てはしないようにする。これでOKなのです。

では、以下で具体的に「ストレスと共存する」ために有効な対策についてご説明しましょう。

ストレスを感じている自分に気づく

人それぞれ、どのような出来事でどの程度ストレスを感じるかは違います。まずは自分が何に関して強くストレスを感じるのかを見極めることが大事です。これができないと、そもそもストレスとの共存は難しくなります。

ストレスの原因を理解する

ストレスの原因に気づくことも重要です。よくあるのが、何か問題が起こった際に、先送りにしてしまい問題がもっと大きくなり、同時にストレスレベルも上がってしまう例です。また、取り越し苦労でまだ起こってもいないことを考えたり、起こった問題に対して何もできないことに囚われ続けたりしてしまう人も多いです。人間関係や仕事からくるストレスもよくある事例です。まずは、何がストレスを生み出しているのか理解しましょう。

対処できるものは対処する

先送りしてしまっている問題に関しては、それと対峙することで問題解決に繋がり、ストレス軽減が期待できます。ただし、やはり対処できないものもあります。特に人間関係の悩みがそれに当たるでしょう。しかし他人は変えられないもの。こういう場合は、コントロールできないことを受け入れる気持ちが重要です。また、自分が心配しすぎているのかそれとも考えすぎて落ち込んでしまっているかを判断することも大切です。

◉心配・不安の対処法の詳細はこちら
「第1回:不安・心配の対処法~ポジティブ思考に騙されるな!」

◉落ち込んでしまっている場合の対処法はこちら
「第3回:落ち込んでもいい、落ち込み続けなければ~悲しい・落ち込んだ気持ちへの対処法」

自分の気持ちに気づく

そもそもストレスを感じるということは、その前に何らかの気持ちを感じているはずです。例えば計画していた旅行に行けなくてストレスを感じているのなら、それは「悲しい、がっかり」という気持ちを感じたのかもしれません。感情を言葉にしてあげるだけでも、その感情を軽減できることが研究結果で分かっています。自分の気持ちに気付くことで、ストレスと共存しやすくなるのです。

我慢し過ぎない

日本人の文化の1つとして、「我慢は美徳」という心の健康にとっては非常に良くない信仰があります。確かに我慢することで得られるものも多くあります。しかしこの文化が原因で多くの日本人が我慢しすぎてしまっています。その結果、強いストレスを感じ続けても我慢し続けることに慣れてしまっているため、それをストレスとして気づけず対処できないまま、心の病を発症してしまう人を大変多く見てきました。我慢することを一度捨て、自分がどれくらいストレスを感じていたのかを理解することが共存への第一歩となることでしょう。

好きな事をする時間を作ってあげる

やはりリフレッシュするのが一番です。どれだけ忙しくても、自分の好きなことをする時間を作ることで気持ちがすっきりしたり穏やかになったりして、仕事などの効率もよくなりストレスと共存しやすくなります。また、仕事が忙しすぎるといったコントロールできないことが多すぎてストレスを感じている場合にも、自分の生活にコントロールできる部分を増やしてあげると、仕事からのストレス軽減は望めないまでも共存しやすくなるかもしれません。

自分に優しくなる

ストレス共存への最大の近道は「自分に優しくなる」こと。コロナ禍で精神的に苦しい思いをしている人は多いはずです。自分が苦しんでいる、辛いと感じているということを認めれば少し気が楽になります。

以上、ストレスとの共存の方法をお伝えしました。自分なりに試して頑張ってみたけれども、どうしてもストレスを感じて辛くなったときは、無理をせずにお気軽にご連絡ください。

2021年 1月 18日更新

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Columnist's Profile

カリフォルニア州公認心理カウンセラー (Licensed Marriage and Family Therapist)荒川龍也(Tatsuya Arakawa Therapy)

富山生まれ、名古屋育ち。小学校高学年頃からいじめなどが原因で心の病を患う。中学時には教師からの体罰に苦しみ、いじめが原因で不登校に。16歳で高校中退。2年間のカウンセリングを受けた後、夜間高校に入学。老人ホームでのボランティアで人の話を聞くことで聞く事の喜びを学ぶ。すぐに学校を辞めてしまう生徒が多い夜間高校で、話を聞くことにより下級生の高校中退を何度も防ぐことができ、話を聞くことの力を知る。この頃アメリカに短期留学し、魅了される。愛知県の大学院教授にアメリカは日本より100年心理学が進んでいるといわれ、心理カウンセラーを目指して渡米。カリフォルニア州立フラトン校大学院カウンセリング専攻卒業。大学院卒業後、3000時間のインターン時間を終え、国家試験を二つ合格し、現在のカリフォルニア州公認心理カウンセラーの資格を取得。子どもとその家族、重度の精神障害者とその家族、薬物中毒のクライアント等、多岐にわたり経験を積む。現在はトーランスで開業し、カウンセリングを提供。専門は、子どもとその家族、不安とうつ病。

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