【ココロの健康のために】CA州公認心理カウンセラーが伝える正しい心理学

落ち込みたくない、心配しすぎたくない、子育てで悩みたくない。そんなあなたに、「うつ病と不安、子どもとその家族」専門のCA州公認心理カウンセラーが、心に関しての正しい知識や対処法をお教え致します。

2021年 3月 22日更新

第7回 : その性格、変えられます!

こんにちは。カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。

今回は、「私は〇〇な性格だから」というよく聞くセリフについて、心の専門家としての視点をお話しさせて頂きたいと思います。

クライアントさんからも、友人や知人からも、頻繁に「性格だから」という言葉を耳にします。その人がどういう人間かは幼いころで決まってしまい、全く変わらないものと思いこんでいる方が非常に多い印象です。考え過ぎる傾向があるのも、大事なことを先送りにしやすいのも、落ち込みがちなのも、シャイなのも、行動や考えや感情などの全てを変えることはできないのでしょうか。もし、これらが普遍的なものではなく、変えられるのだとしたら?

性格とは

性格とは、その人の特徴、特に考え方・感情・行動を表します(Kazdin, 2000*)。つまり、その人がどういう人かを表すのが性格です。

性格を作り上げるファクター

性格を作り上げるファクターは、大きく分けて2つあります。遺伝と環境です。

遺伝

遺伝とは親から受け継がれるものであり、生まれながらにして持っている特徴です。受け継ぎたい特徴を自身が変えることはできません。多くの人が「○○な性格だから」と表現する際には、こちらを示唆しています。

環境

環境も、人を作り上げる大事なファクターの1つです。環境には2種類あり、「今いる環境」と「生まれ育った環境」があります。

今いる環境は、人の性格形成に強く影響します。例えば、どれだけ明るい人でも、大事な人を立て続けに何人も亡くしてしまったら、いつもの明るい性格を保つことが難しくなって当然です。またどれだけ車が好きでも、大事故に遭ってしまったら車が好きではなくなるかもしれません。

育った環境も、非常に強い影響力があります。例えば、心配し過ぎる親に育てられた子どもは、心配し過ぎる子どもになりがちです。しかし、これは遺伝だけが原因ではありません。実際に、心配し過ぎる親の子どもが、別の心配し過ぎない大人に育てられた結果、心配し過ぎない大人に育つことができたということも十分あり得ます。つまり、確かに親から受け継いだ特徴は遺伝子としてありますが、育った環境がその遺伝子を助長しなかったといえます。心配し過ぎる親は自分の心配を子どもにも押し付けがちです。(例:宿題をやったのか子どもに確認し過ぎる、明日の用意をちゃんとしたのか確認し過ぎるなど)。子どもは親の真似をすることで大人になっていきますので、親が心配し過ぎた結果起こしてしまう行動を子どもが真似をすることで、子どもも心配し過ぎるようになってしまいます。

では、〇〇な親の下に生まれ、その親に育てられたら自分も○○になる、そう決まっているのでしょうか。確かに可能性は高いですが、だからといって〇〇な部分を変えられないわけではありません。そして、それを変えられるのがカウンセリングです。

「〇〇な性格だから」と諦める人

以前このような方がいらっしゃいました。とにかく人のことを信用することができず、一番近しい人ですら信じることができないでいたのです。本当は信じたい、疑いたくない、でも心配を止めることができず、ひどく苦しんでいました。この方の口癖は、「性格だからしょうがない」。自分を変えたいと強く思うのと同時に、長い間ずっとこの性格だから変われるわけがないという絶望感に苦しんでいたのです。しかし、カウンセリングを通じて、自身の性格は、遺伝よりも親に育てられた環境の影響が非常に強いことを理解してもらいました。確かに、子どもの頃から言われ続けた親の言葉は今の自分に深く身に染みてしまっている。それでも、自分の意志こそが自分の性格を作り直すために一番大事なものであり、自分の人生を作り上げていくのは自分自身であることを学んで頂きました。その結果、少しずつではありますが、理想の自分に近付いていくことができ、最終的に、カウンセリングを納得して卒業できるまでになりました。

遺伝子すらも変えられる

もっと興味深い話があります。実は、遺伝子というのは親だけからの影響ではなく、祖父母や曽祖父母、さらに昔のご先祖様から受け継がれたもので、人を形成する上で非常に強い影響力を持っています。しかし、この遺伝子すらも自らが変えられるということも最近分かっています。そして、この遺伝子を変えられるということは、将来の子どもだけではなく、孫の特徴すらも変えることが可能となります。あなたの小さな一歩が、後世のための大きな一歩になるのです。あなたと同じ苦しみをあなたの子どもが感じなくてもよい可能性もあるのです。

自分の性格を変えたいという方は、ぜひご連絡ください。お待ちしております。

《出典》
  1. Kazdin, A. E. (2000). Encyclopedia of Psychology. Washington, DC: American Psychological Association.

2021年 3月 22日更新

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Columnist's Profile

カリフォルニア州公認心理カウンセラー (Licensed Marriage and Family Therapist)荒川龍也(Tatsuya Arakawa Therapy)

富山生まれ、名古屋育ち。小学校高学年頃からいじめなどが原因で心の病を患う。中学時には教師からの体罰に苦しみ、いじめが原因で不登校に。16歳で高校中退。2年間のカウンセリングを受けた後、夜間高校に入学。老人ホームでのボランティアで人の話を聞くことで聞く事の喜びを学ぶ。すぐに学校を辞めてしまう生徒が多い夜間高校で、話を聞くことにより下級生の高校中退を何度も防ぐことができ、話を聞くことの力を知る。この頃アメリカに短期留学し、魅了される。愛知県の大学院教授にアメリカは日本より100年心理学が進んでいるといわれ、心理カウンセラーを目指して渡米。カリフォルニア州立フラトン校大学院カウンセリング専攻卒業。大学院卒業後、3000時間のインターン時間を終え、国家試験を二つ合格し、現在のカリフォルニア州公認心理カウンセラーの資格を取得。子どもとその家族、重度の精神障害者とその家族、薬物中毒のクライアント等、多岐にわたり経験を積む。現在はトーランスで開業し、カウンセリングを提供。専門は、子どもとその家族、不安とうつ病。

Tatsuya Arakawa Therapy

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