びびなび : ロサンゼルス : (アメリカ合衆国) Los Angeles

アダルトチルドレン脱却を目指す際に、心の中の毒親との関係は非常に重要な要素です。それは良い思い出だけを覚えていて、嫌な思い出は忘れるという意味ではありません。しかし、非常に多くのアダルトチルドレンの方は、嫌な思い出にとらわれ過ぎてしまい、心の中での毒親との関係性をどうすべきか分からず、嫌な思い出を押し殺そうとします。その結果として、毒親は良い親だったと思い込もうとします。

残念ながら、これは「生きづらさ」を悪化させてしまいます。なぜなら、嫌なことを忘れるというのはできないように人間はできているからです。「忘れられた」と主張する方はいらっしゃいますが、ふたを開けてみれば忘れられたのではなくて、心の憶測に「押し込めた」だけなのです。これでは余計生きづらさが悪化することも研究結果で分かっています。

されて嫌だったことは嫌だった、と認めてあげるのがアダルトチルドレン脱却の最初の一歩なのです。

非常に多くのアダルトチルドレンの方々が「自分も親になって（もしくは大人になって）親の苦労が分かったから、どれだけ嫌なことをされたとしても許そうと思う」と発言しながら号泣しているのです。

人間は、行動を選択する際に、思考の部分で理解していても心が思考とシンクしていなければ、そこに違和感が発生し行動を難しくさせます。この場合の許すという行動も、頭では分かっていても気持ちがついていないがゆえに、号泣という結果になってしまいます。これは上記のように、思い込もうとすることと同じで、生きづらさを自ら悪化させてしまうのです。

つらいことをされたのだとしたら、無理に許す必要もないのです。