【ココロの健康のために】CA州公認心理カウンセラーが伝える正しい心理学

落ち込みたくない、心配しすぎたくない、子育てで悩みたくない。そんなあなたに、「うつ病と不安、子どもとその家族」専門のCA州公認心理カウンセラーが、心に関しての正しい知識や対処法をお教え致します。

2021年 2月 17日更新

第6回 : なぜ、薬だけでは心の病が治らないことがあるのか

こんにちは。カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。

今回は、たくさんの方からご質問が寄せられる「薬と心の病」に関してご説明します。

心の病とはそもそも何か

心の病にはさまざまな種類があり、その症状も多岐にわたります (以下の症状は、病気やケガなどがなく、身体的健康に問題がないものとします)。

うつ病 (Major Depressive Disorder)

眠れない・眠りが浅い、気分が落ち込む、やる気が出ない、集中できない、好きなことで楽しめないなどの症状があります。

不安障害 (Generalized Anxiety Disorder)

心配していることについて考え過ぎてしまう、イライラしやすい、眠れない・眠りが浅い、集中できないなどの症状があります。

パニック障害 (Panic Disorder)

手汗、体の震え、過呼吸、息苦しい、寒気や体が熱くなるなどの症状があります。

持続性抑うつ障害 (Persistent Depressive Disorder)

うつ病の種類の一つです。これは、一般的に理解されている上記のうつ病とは違い、生活にそれほど支障をきたすわけではないけれど、元気がない、食欲がない・食べ過ぎる、眠れない・寝過ぎる、エネルギーがない、自信がない、集中できない、将来に希望を持てないなどの症状が長期間続いている場合は、持続性抑うつ障害の可能性があります。

身体症状

心と体は繋がっており、身体症状すらも心の病が原因である可能性があります。ただの腹痛に思えても、それは心配し過ぎ・不安をコントロールできていない結果としてなっている場合もあります。同様に、頭痛も不安・心配が原因となることがあるのです。

薬は症状を抑える

上記のような症状に対して、薬はそれを和らげたり抑えたりしてくれます。しかし、症状には対処できても、心の病になってしまった原因に働きかけるわけではありません。よって、これまでに何度も、根本の原因が解決しないまま薬を飲み続けて、症状は緩和されたけれど問題は解決していないという方からご連絡を頂きました。特に日本人は、心理カウンセリングは馴染みがないことが多く、心の病=薬で治すという概念がいまだに浸透しているようです。日本在住のクライアントさんで、何年も薬を飲んできたけど何も変わらずカウンセリングを受けたら改善したという方や、日本でずっと薬を飲んでいたけれど、根本の問題は解決しなかったが、アメリカに来てカウンセリングを受けて薬も飲まなくてもよくなったという方も数多くいらっしゃいます。

症状の原因

では、心の病の原因は何なのでしょうか。よくクライアントさんからはストレスが原因ではないかと聞くのですが、それは多くの場合、誤解です。確かにストレスを感じすぎてしまうと心の健康に悪影響がありますが、必ずしもストレスだけが原因とは言い切れません(ストレスに関しては、第5回コラム「ストレスは『解消』するのではなく『共存』する」をご覧ください)。

多くの場合、原因となるのは子どもの頃の育てられ方です。ただし、必ずしもそれだけが原因とも言い切ることはできません。自分の気持ちに気付くのが難しいが故に、無理をし過ぎてしまう。周りに合わせ過ぎて自分を見失ってしまう。人に優しくなれるのに自分には優しくなれないなど、人によってその原因はさまざまです。また、過去の大きな出来事(いじめ、交通事故、引っ越し、別れなど)が、現在の苦しみの原因になっていることも多々あります。

原因と向き合う

人は皆、思考と行動のパターンを持ち合わせています。それがうまくいっている時は、何の問題もないのですが、うまくいっていないにも関わらずそのパターンを続けてしまうと、心の問題が発生しかねません。では、どのようにしてその思考と行動のパターンが作られたのでしょうか。それこそが心の病の症状を作り出している原因であり、原因と向き合うことで症状の緩和や完治が期待できます。

しかし、原因と向き合うことは決して簡単ではありません。多くの場合、それは心が引き裂かれるほどのつらく苦しく忘れ去ってしまいたい思い出であることが多いです。だから無理にとは言いません。

それと同時に、この原因と向き合うことで今までと違う自分が待っているとしたら。もし、この最初の一歩を踏み出すことで、過去の自分にさよならを言えるのだとしたら。恐怖と希望、それら二つの感情が生まれてきて、少しだけでもいいから向き合ってみようという気持ちが沸いてくるのではないでしょうか。そして、そのお手伝いができるのが心理カウンセリングなのです。

ずっと薬を飲んでいるけれど、希望が見えないという方は、ぜひ一度下記フォームよりご連絡ください。30分間の無料コンサルテーションをご提供しています。

※上記は一般的な内容です。全てのケースが当てはまるわけではありません(薬だけで心の病が治る方ももちろんいらっしゃいます)。

※統合失調症のような重い心の病の場合は、薬が必要なケースがほとんどです。また、ADHDなど、人によっては薬を飲むことでかなりの改善が見込まれるケースもあります。

※薬の詳細にに関しては精神科医にお尋ねください。

2021年 2月 17日更新

ご質問等があれば、メール(tatsuya.arakawa.lmft@gmail.com)、
もしくは下記フォームよりお気軽にご連絡ください。30分間の無料コンサルテーションも提供しています。

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Columnist's Profile

カリフォルニア州公認心理カウンセラー (Licensed Marriage and Family Therapist)荒川龍也(Tatsuya Arakawa Therapy)

富山生まれ、名古屋育ち。小学校高学年頃からいじめなどが原因で心の病を患う。中学時には教師からの体罰に苦しみ、いじめが原因で不登校に。16歳で高校中退。2年間のカウンセリングを受けた後、夜間高校に入学。老人ホームでのボランティアで人の話を聞くことで聞く事の喜びを学ぶ。すぐに学校を辞めてしまう生徒が多い夜間高校で、話を聞くことにより下級生の高校中退を何度も防ぐことができ、話を聞くことの力を知る。この頃アメリカに短期留学し、魅了される。愛知県の大学院教授にアメリカは日本より100年心理学が進んでいるといわれ、心理カウンセラーを目指して渡米。カリフォルニア州立フラトン校大学院カウンセリング専攻卒業。大学院卒業後、3000時間のインターン時間を終え、国家試験を二つ合格し、現在のカリフォルニア州公認心理カウンセラーの資格を取得。子どもとその家族、重度の精神障害者とその家族、薬物中毒のクライアント等、多岐にわたり経験を積む。現在はトーランスで開業し、カウンセリングを提供。専門は、子どもとその家族、不安とうつ病。

Tatsuya Arakawa Therapy

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