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Topic

Mrカブリツキさん

프리토크
#1
  • IE
  • 2002/09/25 19:39

こんな個人的なトピを建てて申し訳ないけど、あなたは面白い!ウェブ上とはいえあれだけ自分の意見を明確に示せるのは見てて気持ちがいいです。(その意見が正しい正しくないは別にして)これからもその勢いで書き込みしてください。

#58

逆ひょうたんです。ご希望にお答えして、第三話書きました。お楽しみ下さい...。

十月。山梨県甲府市ももうすっかり秋模様一色で、ワインづくりでも知られるこの町では、そろそろボジョレェヌーボーも出回りはじめ、品評会の話でにぎわっていた。

青年団会館にて、甲府駅前商店会の寄り合いがもたれていた。

商店会会長「それじゃ、月末の甲府ワイン品評会には、商店会を代表して私と、靴屋のシゲさんが出席すると言うことで...、あ、それから、今度の時に講の積立金忘れんように頼みますわ。じゃぁ」
帰ってゆく人たちの中に、タケノリの父ゲンゾウの姿もあった。
会長「ゲンさん、ひさしぶりだねぇ。ここのところずっと奥さんが来ていたが、もう身体の方は良いのかい?」
ゲンゾウ「ゲホ、いやぁ、相変わらずですわ。今日はフサエがちょっと用事でいないもんで、久しぶりにお邪魔しました。会長さんにも御心配かけて...」
会長「いや、そんなこたぁ、いいんだが。そういえば噂で聞いたが、息子さんのタケ坊、豆腐屋継がないんだって?」
ゲンゾウ「え、?」
会長「あんたんとこは、奥さんに家業まかせっぱなしだから、タケ坊が継いでくれるんだったら安心だって、この間もみんなと話していたんだが、二丁目の竹村さんが、タケ坊もうちの娘と同じ、東京へ行くらしいって、一昨日だったかな、聞いてね。そりゃ大変だって、心配していたんだよ。あんたももちろん知ってるんだろ」
ゲンゾウ「え、ええ、まぁ....。あ、会長さん、すみません、ちょっと用を思い出しましたんで、きょうはここで、」
会長「ああ、身体大事にな」

ゲンゾウは何も知らなかった。いや、タケノリのことはすべてフサエに任せてあったのだ。
祖父の代からこの町で豆腐屋を営んできたが、三代目のゲンゾウは長男で、自分も子供のころから豆腐屋になることを自然に自覚していた。
ゲンゾウにはジロウと言う弟がいて、病弱で地味な自分と違い、ジロウは活発で中学高校でも人気者だった。
一方ゲンゾウは大人しく、女性とは口も聞けないような青年だった。当時は結婚もほとんどが見合いが多く、それも親同士の取り決めで、半ば強引な縁談も少なくなかった。ゲンゾウもその例に漏れず、ゲンゾウの父ゲンタロウが借金をしていた地元の名士、耶麻田興業の社長の縁組みで、ケイコと言う女性と所帯を持つ話が進められていたのだった。しかし、このケイコ、実は弟のジロウと恋仲にあり、そのことはゲンゾウも薄々知っていたが、当時の親の権限は絶対であり、どうすることも出来なかった。
ジロウと結婚できないと分かったケイコは悲しみの絶頂にあったが、やはり親には逆らえず、泣く泣くゲンゾウの元に嫁ぐことになった。しかし、せめて愛する人の子をと思い、ゲンゾウとの初夜の前日にジロウの子を身ごもった。それがタケノリである。結婚してすぐの妊娠にゲンゾウは喜んだが、なんと言う運命の悪戯か、タケノリが2歳の時にゲンゾウの不注意で大怪我をさせ、輸血が必要となった時に血液型から自分の子ではないことを知ったのである。考えられるのは元恋仲の弟ジロウだけだった。
ゲンゾウは激しくジロウを糾弾した。ジロウは最後まで認めようとはせず、「兄さんの子だ!」と強く言い張ったが、ある日突然家を出て行ってしまった。置き手紙には「タケノリをよろしく」とだけ書かれてあった。その後ゲンゾウはケイコに強く当たるようになり、見兼ねたケイコの実家がケイコを引き取った。そして後妻として迎えられたのがフサエである。ゲンゾウとは遠縁に当たるフサエは、気立てがよく、働き者で、ゲンゾウのことは昔から悪く思ってはいなかった。そしてフサエはすべての事情を理解した上で、タケノリの母になることを決心したのである。この事情は当時から近所に暮らす人たちには周知の事実だったが、幼かったタケノリには知らされずにあった。
それからというもの、ゲンゾウはタケノリに対し、なにか気が引ける感覚を持ち、身の回りのことはすべてフサエに任せてあった。タケノリもまた、自分とはあまり話をしたがらない父には、深い胸のうちを明かそうとはしなかったのである。
自分に知らされることなく東京行きを決めた息子。タケノリ出生の秘密は未だにゲンゾウの中で納得しかねる部分もあったが、それでも母を助け豆腐づくりに励む息子の姿に、すべてを譲ってもいいと決心しかけていた矢先のことだったのだ。
「あいつはやっぱり突然出ていったジロウと同じように俺を捨てて出てゆくのか」そんな思いがふつふつとゲンゾウの心の中に沸き上がるのであった。

一方、東京のとある私立大の「東山ゼミ」にて。

コヨーテ「東山教授!しばらく続けてきた『LAの人って』の研究、まだ続けるんですかぁ?私はそれより『微妙にBクラスだけどナイーブな美人はなぜロサンゼルスに集中するのか?』略して『びびなびはなんでLAばっかりなの?』の研究の方が重要だと思うんですけど。カブ先輩も卒論のテーマにするっていってました。がんばれ!って」
東山「う〜む、それはよく分かっているんだが『LAの人って』も終わりに出来ない生理的な気持ちがあってな。困ってるんだ。あ、それと、留年をくり返しているカブのことはあまり構わない方がいい。つけあがるからな」
コヨーテ「はぁ〜い!でもあの先輩、いろんなこと知ってて、結構好きなんだけでなぁ。それより教授、今晩どうされるんですかぁ?コヨーテ、お腹が好いちゃって、なにか美味しいもの食べたいなぁ〜?」
東山「よし、なにかうまいもの食べに行くか?」
コヨーテ「うれし〜!そういえば東山教授もアタシと同じ甲府のご出身ですよねぇ?アタシ、甲府料理の店知ってるんですよ!そこ行きましょ〜!もぉ〜、きょうは東山教授なんて、堅っ苦しくしないで名前で呼んじゃお〜!ジロウさん!??」
東山「そう、甘えるんじゃない!ははは!」

可哀想なタケノリとゲンゾウとケイコだった。

次週は「奇妙な縁」おたのしみに。

#59

いや〜、堪能した!しかもちゃっかり私の両親の名前まで織り込むとはすごい!すごすぎる!コヨーテさん、いるかなぁ。早く見てくれ〜!(爆笑)

#60

大・爆・笑
逆ひょうたんさん、真剣に感心してます。
Takenoriさんの本当のお父さんとお母さんはやっぱりジロウさんととケイコさんだったのね(笑)。よかったですね。でも、まだ知らないのね。
しかし、私は、みょーーに軽ーい人間のようですね(笑)。。実際は結構その辺硬いですよ、、念のため言っときます(笑)。でも田舎者には間違えられるなぁ、確かに。。
何にしても、表彰ものですね、逆ひょうたんさん。Takenoriさん、完結した暁には、彼にご褒美を何か(笑)。

#61

ということで、タケちゃんの本当の両親はジロウとケイコだよ。ちゃんと分かってんだからぁ!どう?

#62

え〜!わたしだけ〜!?それは片手落ちでしょ。コヨーテさんも当事者なんだから、それぞれ考えましょう!(笑)
 いや〜、しかしほんとにうまいな。保存して短編集として出版…ン!これはいいかも!(爆笑)

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