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ウクライナへのロシア進攻から憂う近未来

สนทนาฟรี
#1
  • 傍観だけでは終われなくなった3
  • อีเมล
  • 2022/02/24 11:59

ロシアの偽情報によるプロパガンダも辟易するけど、プーチンの利己主義で厚顔二枚舌っぷりは、トランプそのもの。分断を煽り差別を増長させ、人の価値観を何十年前に後退させた功罪も、世界秩序を乱して緊迫させ、治世のあり方を一昔前まで後退させた所も被る。力で民主主義を堂々と破壊しようとするのも正に同じ。

そもそも核廃棄を迫る側が強力な核を保有している矛盾というか、強者の一方的脅し構造から問題ありまくりな訳ですが、(例え当時活路が無かったにせよ)ウクライナが圧力により核廃棄した選択が失敗に映ります。

ロシアの暴挙から小国ほど核武装でもしないと今の時代でも簡単に武力侵略を受け得るという現実から、北朝鮮のスタンスをもある種肯定してしまった様なもの。

世界がこのままロシアを看過すれば、そういう世論一色に染まり、世界平和の真逆へ突き進んで行くでしょうけど、実際にウクライナは見捨てられる公算も高い。

NATO加入前で同盟国でも無く、自国へのリターンがまず見合わないので、少なくとも軍事介入は非現実で、経済制裁くらいしか打つ手も無さそうだけど、こういう相手への正しい対処法は何だろうね。。

#397

● 挑発的な発言しても戦争は回避してきたトランプ

 ワイドショーがまるで「珍獣」を取り上げるようにトランプ氏を紹介してきたせいで、彼はヘイトとフェイクニュースを撒き散らす「危険人物」というイメージが定着している。しかし、実は在任していた4年間、「アメリカに新しい戦争をさせていない」という動かし難い事実がある。

 「北朝鮮に対して壊滅的な軍事行動をする予定がある」
「もしもイランがアメリカの国民やいかなる標的でも攻撃した場合、アメリカは直ちに全面的に反撃する。不相応な形での反撃もあり得る」

 そんな攻撃的・挑発的な発言やツイートを繰り返しているので、本当に攻撃を仕掛けていると思われがちだが、実はギリギリのところでは戦争を回避して、相手を交渉のテーブルにつかせてきた実績があるのだ。

 例えば日本人にもなじみ深いのは北朝鮮との交渉だ。トランプ氏は「北朝鮮を完全に破壊する」と宣言し、金正恩氏を「小さなロケットマン」「核をもった狂人」などと好き勝手にののしった。金氏も「米国のおいぼれを必ず火で罰する」と応戦して実際に弾道ミサイルを発射するなど、緊張が一気に高まった。

 しかし、フタを開ければ、アメリカの大統領として初めて北朝鮮を訪れるという歴史的な米朝会談が実現。トランプ氏は手のひら返しで、「実に頭が良く、素晴らしい交渉者で、正しいことをしようと求めている」とベタ褒めした。退任後も金氏と連絡を取っていると語るほど関係性を構築しているようだ。

 もちろん、「政治パフォーマンス」に過ぎないという指摘もあるだろう。ただ、その一方で2019年2月のハノイの首脳会談では当時、核施設廃棄などをめぐって物別れに終わったと報道されていたが、「合意の一歩手前までいっていた」(NHK解説委員室2021年06月11日)ことがわかっている。

 「実務者レベルの協議で進展がない限り金総書記と会うつもりはない」の一点張りで、北朝鮮との協議がまったく進まず、ミサイルも打たれ放題のバイデン政権と比べれば、はるかに緊張緩和に向けてかなり努力をしているという見方もできるのだ。

#398

● トランプ時代「第三次世界大戦危機」から「中東和平」に転換

 このようなトランプ氏の、相手を挑発しながら交渉を進めていくという手法は、2018年からのイランとの対立によって引き起こされた「第三次世界大戦危機」からもうかがえる。

 トランプ政権がイランとの核合意から離脱したことに端を発した両国の緊張は、イラン側が米国の無人偵察機グローバルホークを撃墜、その報復としてトランプ大統領が攻撃を承認するも直前に中止、なんてことを繰り返していくうちにじわじわと高まった。そして、2020年1月にアメリカがイラン革命防衛隊の司令官を殺害したことで一気に悪化。世界各国のツイッターのトレンド上位に「WWIII」「worldwar3」「Iran」「Trump」などが相次いでトップを占めた。

 しかし、こちらもギリギリのところで戦争は回避できている。それどころか、この対立でシーア派の拡張路線を抑えたトランプ氏は、イスラエルがアラブ首長国連邦(UAE)など4カ国との外交関係を樹立するという、これまで誰もできなかった新たな「中東和平」の道にこぎつけた。

 この政策が正しいか、間違っているのかという議論はここでは脇に置く。

 筆者がここで強調したいのは、長い歴史の中で対立や戦争を繰り返してきた中東で、これだけ緊張を高めながらも自分の望む結果にこぎつけて、かつ巧みに戦争を回避したということだ。

 あのようなキャラクターがゆえに過少評価されているが、多くの人から「トランプが大統領だったらこんな戦争は起きなかった」という主張が一定の説得力をもって語られているのは、トランプ氏が、自画自賛しているように「取引(ディール)の天才」という部分が確かにあるからだ。

 そこで次に気になるのが、なぜ「トランプ流交渉術」ならば、ロシアの侵攻を食い止めていた可能性があるのかということだろう。
● トランプ不在で敵なし、プーチン大統領にゲームの主導権

 よく言われるのが、「マッドマン・セオリー」(狂人理論と訳される)だ。

 「狂人」のように突拍子もない発言や判断をすることで、交渉相手を譲歩させたり妥協させることだ。心理学の専門家などに言わせると、トランプ氏だけではなく、金正恩氏やプーチン氏もこのマッドマン・セオリーの使い手ということらしい。

 国家間の対立、緊張の高まっている際の交渉などで、なぜこのマッドマン・セオリーが有効なのかというと、相手に「次の一手」を読ませないという利点が大きい。

 例えば、アメリカと対立する国のリーダーは、自分が下した判断で次にアメリカ大統領がどう動くのか、どんな制裁をしてくるのかということを、自国の情報機関などと連携して必死に分析・予想をしながら交渉をしている。

 しかし、トランプ氏にはこの方法が通用しない。Twitterで平気で「攻撃をする」などと非常識なメッセージばかりを連発し、前言撤回も当たり前。怒りで我を忘れて核のボタンを押してしまいそうな恐怖もある。要するに、何を考えているのかさっぱりわからないのだ。交渉相手として、これほどやりにくい相手はいない。だからトランプ氏が大統領の間、プーチン大統領は大人しくしていた、という専門家の指摘もある。

 では、逆に交渉しやすい相手、与しやすい相手はどんな人かというと、トランプ氏、つまりはマッドマンの「真逆」である。国際社会が眉をひそめるような言動はせず、一度言ったことは責任をもってしっかりと約束を守る。国のリーダーとしての責任と自覚をもって、国際社会と連携・結束をしながらみんなで協力して問題解決にあたっていく。そんな「常識的で理性的ないい人」である。

 ここまで言えばもうお分かりだろう。そう、まさしくバイデン大統領である。トランプ氏だったら、「ウクライナに軍事介入しない」と発言をしても、気分次第ですぐさま前言を翻して、派兵するとか言い出す恐れもある。なにせ、自分の国でも暴動をあおったほどだ。しかし、バイデン氏に限ってはそんなことはありえない。「軍事介入しない」と言ったら、有言実行で、経済制裁だなんだと「外野」で静観している。

 その絶対的な「信頼」があるので、プーチン大統領は安心してこの戦争を長期化できる。

 しかも、ありがたいことに欧米メディアやCIAはこぞってプーチン大統領を「正常な判断ができない」と盛んに“マッドマン”扱いをしており、最近では「アルツハイマー病ではないか」なんてニュースまで流れている。戦争において「次の一手」が読めない敵ほど恐ろしいものはない。欧米は完全にプーチン大統領にゲームの主導権を奪われた形である。

 前出・乾氏がコラムの中で述べている言葉を引用すれば、<「常識人」では、帝国主義的思考に凝り固まっている中露の指導者と対峙(たいじ)できない>のである。

#399

● 「常識人内閣」は中国の脅威に対峙できるのか

 「そういう考え方が戦争を招くのだ!常識的で理性的なリーダーでなければ本当の平和は訪れない」と反論をされる方も多いだろう。ただ国際政治にこのようなシビアな現実があるということは、我が国の安全保障の歴史を振り返っても明らかだ。

 2010年9月、中国の漁船が領海侵犯をしたうえ、海上保安庁の巡視船と衝突した。これまで中国籍の船が日本の領海に入ってくることはあったが、ここまで攻撃的な姿勢は初めてのことで、日中関係の緊張は一気に高まった。

 それから2カ月後の11月、ロシアのメドベージェフ大統領(当時)が国後島に上陸、さらに首相になってからも2012年7月にも再び島を訪れた。ロシアの首脳が北方四島を訪れたのははじめてのことだ。これに刺激を受けたのか、韓国の李明博大統領も竹島に上陸。こちらも韓国大統領としてはじめてのことだった。

 なぜこのタイミングで、周辺国が相次いで日本の領土・領海に「侵攻」したのか。さまざまな理由が考えられるのが、ひとつには2009年9月に発足した民主党政権が挙げられる。

 ご存じのように、民主党最初の首相となった「友愛」を掲げる鳩山由紀夫氏をはじめ、この党にはバイデン大統領と同じく「リベラル」的な政策を掲げている人が多かった。トランプ氏のように分断や対立をあおるようなことを言わず、国家間の対立は、国際社会と連携しながらしっかりと話し合って解決しましょう、という理性的な「常識人」の集まりだった。

 それは裏を返せば、利害が衝突するような周辺国のリーダーからすれば、「次の一手」が読みやすい人々ということになる。領土・領海を侵犯したところで、どうせ「抗議」や「経済制裁」という常識的な報復しかしてこない、という結果が容易に想像できる相手だ。となれば、自国民のナショナリズムを満足させて、権力を磐石にするためにも、日本の領土・領海への「侵攻」するのは自然の流れだ。

 現在、日本のリーダーである岸田文雄首相はマスコミから盛んに「いい人」と持ち上げられている。自民党のわりにはかなりリベラルで、バイデン大統領ともウマの合う、国際社会と連携する「常識人」として知られている。マッドマンのかけらもない。

 一方、プーチンの侵攻がどのような結末を招くのか注意深く観察しているのが中国だ。今回のウクライナ侵攻は、他国に攻め入るには、アメリカにトランプのようなマッドマンがいない時に限るという真理を世界に知らしめた。となると、中国からすれば、常識人が大統領である2024年までに、台湾侵攻に踏み切った方がいいという結論にならないか。

 果たして、その時日本の「常識人内閣」は中国の脅威に対峙できるのか。「岸田はどうせ経済制裁だと騒ぐだけだろ、ならばいっそ尖閣も」とさらに助長させないか。今回のウクライナ侵攻という悲劇を教訓に、しっかりと「国防」というものを考えたい。

#400

ワイドショーがまるで「珍獣」を取り上げるようにトランプ氏を紹介してきたせいで、彼はヘイトとフェイクニュースを撒き散らす「危険人物」というイメージが定着している。しかし、実は在任していた4年間、「アメリカに新しい戦争をさせていない」という動かし難い事実がある。

#401

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