Vivinavi : ลอสแอนเจลิส : (สหรัฐอเมริกา) Los Angeles

パンデミックの間に離れ離れになっていたカップルが、収束後に結婚しグリーンカードの申請の数が増えたのと同時に、その後、離婚を考え悩んでいる方の話をよく耳にします。アメリカ国籍保持者（あるいは永住権保持者）の配偶者を通してグリーンカードを取得した場合は、グリーンカードの取得時において、2年間の条件付きグリーンカードが発行されます。

アメリカ国籍保持者の配偶者を通してグリーンカードの申請を行う場合には、手続き期間が比較的短く、ほとんどの場合が、この2年の条件付きグリーンカードを取得することになります。これに対して、グリーンカード保持者の配偶者を通してグリーンカードの申請を行った場合は、手続き期間が長いため、10年間の（条件のない）グリーンカードを取得する場合は多いです。2年間の条件付きグリーンカードの場合は、有効期限の切れる3カ月前から条件解除の申請が可能になります。この申請を行えば、4年間の自動延長になりますので、仮に2年のグリーンカードが切れた場合でも、新しいグリーンカードを待っている間、アメリカでの滞在、就労およびアメリカからの出入国が可能になります。

一般的に、上記の条件解除の申請は、「I-751」の申請書に、夫婦がサインをして提出しますが、あなたのような場合は、あなたのサインだけでも条件解除の申請をすることが可能です。これには、以下のような条件があります。

1. あなたが結婚に至った経緯が、グリーンカード取得の目的ではなく、結婚そのものであったこと。
2. 結婚後に、結婚前には予期できなかったやむを得ない事情により離婚に至ったことを立証する。

2.の場合は、（夫婦がサインする）通常の申請よりも厳格な審査を通過し、それに伴った証拠書類を必要とします。あなたが、最初の申請の際に、提出した夫婦関係を証明する書類（写真や共同名義の銀行口座など）をアップデートした（結婚後の）ものをできる限り多く集めておくのが非常に重要です。結婚から別居に至るまでの期間が2年未満の場合は、審査基準がさらに厳しくなりますので、さらに多くの証拠書類を準備しておいた方が認可の可能性を上げることになります。さらに、あなたの結婚がグリーンカードではなく、結婚自体であり、結婚後に結婚前には予期できなかった事情により、やむなく離婚に至ったことを証明するために、カウンセラー、セラピストからの手紙や報告書等も、第3者の立場である専門家（プロ）の判断として有効です。

この申請において最も重要なことは、移民局が最終判断を行う際に、離婚が成立していることが条件であるということです。なお、申請時に離婚が成立している必要はありません。あなたが、離婚をするか否かは、当然アドバイスをすることはできませんが、申請時期、離婚手続きの期間を考慮した上で判断することは重要であると言えます。

上述のように、グリーンカードを取得した時点で結婚から2年を経過していなければ2年間の条件付きグリーンカードが、2年経過していれば10年間の（条件のない）グリーンカードが発行されることになります。従って、例えばアメリカ国籍の配偶者との結婚を通してグリーンカードの申請を行う場合、結婚後すぐにグリーンカードの申請を行わずに、1年半待った後、グリーンカードの申請を開始したとします。この場合は、グリーンカード申請の手続きに半年以上を要したとすると、グリーンカード発行の時点で結婚から2年以上を経過しているので10年間の（条件のない）グリーンカードが発行されることになります。

これから申請する方のビザ・ステータスによりますが、滞在資格が切れそうな場合、あるいは現在のビザ・ステータスの更新が迫っているようなら、早期の申請開始が必要になります。しかし、例えば「H-1B」「E-1,2」等で滞在・就労をしていて、いずれにしても現在の会社での勤務を続ける場合は、グリーンカードの申請時期を遅らせるのも得策の1つであると言えます。これは、（必ずしも離婚を想定しているわけではなく）、単に2回行わなければならない申請を1回で終えることができますので、長い目で見れば、かなりの待ち時間の短縮および経費の削減になります。