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＜サラのケース4＞

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前回、当事務所が「ディスカバリー」や「サピーナ」の手続きを取った結果、前夫はカジノに多額の借金があったことが発覚しました。その後、サラさんがどうなったか気になっていらっしゃる方も多いと思います。

前夫はサラさんや子どもたちに暴力を振るっていました。そこで私たちはまず、前夫が怒りをコントロールする術を学ぶ「アンガーマネジメントクラス」を終了するまで、また1年間は接近禁止命令も併せて、子どもたちに会わせる必要がないと裁判所に伝えました（その後、接見禁止命令がどれだけ延長されるかによって、親権や訪問権の話し合いをする必要があります）。

上記の内容が決まり次第、資産と負債を分けるのですが、前夫とサラさんは各人の負債・資産は、それぞれが引き継ぐということで「離婚合意書」を作成しました。これにはとても長い時間をかけた話し合いが必要でした。というのも、リサさんにはかなりの資産があったものの、前夫には資産と負債の両方があり、さらに彼には子どもたちの面倒をサラさんと半々で見れる精神状態ですらないことでした。私たちは事前に「サラさんが前夫のギャンブルの借金を払うことは公平ではない」と裁判所に申し出ていたので、この点で前夫が争うことはありませんでした。

また、前夫は、子どもたちに少しでも会いたいと述べていましたが、まずは毎週のアンガーマネジメントとギャンブル中毒のためのクラスをきちんと受けるように伝えました。実際、アンガーマネジメントクラスには行ったようですが、ギャンブル中毒のクラスに行った形跡はなかったため、必ず両方のクラスに週一回行くことで合意しました。

そして、最終的には、サラさんは月々3千ドルの養育費と配偶者扶養費を得ることができました。現在、サラさんは再婚し、新しい生活を送っています。

サラさんの前夫のように、ストレスによるギャンブル中毒をはじめ、アルコール中毒やショッピング中毒などの問題を抱えて離婚するカップルは少なくありません。コロナ禍の収束と共に、在宅勤務はもはや定番となりましたが、同時に社会から孤立した状況下ではドメスティック・バイオレンスが増えています。また、インフレや家賃の上昇から家庭内で借金問題が浮上し、パートナーから精神的なハラスメントを受け家庭内別居したり離婚したりするカップルも激増しています。

もし、あなたやあなたの知り合いがドメスティック・バイオレンスや上記のような問題に苦しんでいるなら、そのままにしてはいけません。1日も早く自分の人生を取り戻してください。共に問題に立ち向かい、家族が安全、自由、希望を見出せるようにしましょう。