貴方の歯はすりへっていませんか?
歯の磨耗の原因はいくつかあげられ、次の理由が考えられます。
- 歯軋りによるもの
- 対合歯にポーセレンのクラウンがある場合 (ポーセレンは天然歯に対してやすりのような役目をします。)
- 加齢によるもの
- 先天性の歯の発育不全によるもの
人間の歯は加齢とともに磨り減っていくものという考えは我々歯科医の間にも根強くありました。 義歯を作る時にわざと歯をすり減らして年齢相応の状態にするテクニックを私がまだ歯科大生だった頃に習ったのを覚えています。 では磨り減った歯は本当に自然なことなのでしょうか?
歯が磨り減るとその分顎の位置が上に上がり鼻からのしわが目立つようになりいわゆる「しわ」が増えて加齢した顔立ちになります。 磨り減りが早い状態で進むと顎関節症の原因にもなり、口をあけると耳の下でクリックしたり痛みが生じたりするようになります。 また歯軋りなどで硬いエナメル質が削られると下にある軟らかい象牙質が現れ冷たい水や空気がしみるようになったりする知覚過敏の症状を起こしたりする場合もあります。
磨り減った歯は加齢やその他の理由によって起こされた病理の状態であると考えるのが最近の考え方です。 人間は歳をとっても本来の健康な歯、噛みあわせのより歯を持っていることが大切です。 特に若いうちに磨り減っている歯はなおのこともとの形に修復することが健康な状態を維持するのにつながります。 歯がかなり磨り減っていると思われる方は是非歯科医に相談してください。
ホンダプラザ歯科医院提供