レーザー歯科診療は光を集結させたレーザービームを使って行う治療でレーザーには幾種もの波長があります。 この波長によってさまざまな用途に使用が可能です。
レーザー治療には大きく分けると次の2つの用途に分かれます。
- 軟組織の手術
- 虫歯の治療
もっともポピュラーなものは30年の歴史を持つ CO2レーザーでこの波長は水によく吸収される為水分が95%という軟組織の治療に有効です。 CO2レーザーを使うと出血することが殆どなく治療後の回復も従来の方法と比べて著しく早く優れています。
今、もっとも注目を集めているのは ErbiumYAG レーザーでこの波長の特徴は硬組織の治療に適しています。
つまりドリルを使わずに虫歯の治療を行う事が出来きます。 レーザーは通常のドリルと違ってキューンといった歯科治療特有のあの 「いやな音」 がなく水の粒子が弾けるパチパチと小さな音がするだけです。 このアービアムレーザーには麻酔効果もあり、これにより歯科麻酔を必要とする治療を85%削減する事が可能になりました。 また歯槽膿漏などの治療にも適していて歯石除去と同時に殺菌効果があり従来の治療とは比べ物にならないくらいの成果が得られます。
私のオフィスでもレーザー導入前は一時間かかっていた歯茎の審美治療の手術が、導入後では10分で済むようになり、その為患者さんにかかる負担も少なくレーザーなしでは治療が考えられないほど重宝しております。
ただレーザーには相当の設備投資を要する事もあり、レーザー歯科診療を行っている歯科医院は歯科医人口のほんの1~2数パーセントに過ぎません。 レーザー治療をお求めの場合はあらかじめその歯科医院がレーザー診療を提供しているかの確認が必要です。