マスターオブトレーディング
Hiro Ezawa Western Shipping America, Inc. TEL: 310-834-7899 x25
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第50回 : update
「さぁ、貿易 始めてみよう!」

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貿易って何? 実は普通の商取引です
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自分が貿易? 一体オレに何が出来る?
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これだけは知っておきたい貿易実務用語
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航空便?船便?船便ばかりが安いわけじゃない!
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ノッてけ、ノッてけ、時代の波に乗る重要性
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インターネット取引の障害とは?
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輸送会社、実は情報の宝庫
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日々勉強、商品知識
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VS 正規代理店、並行貿易業者の仁義なき戦い - 第1章 野望編
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VS 正規代理店、並行貿易業者の仁義なき戦い 第二章 せめぎ合い
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成功の秘訣-供給先は神様なり
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緊急報告!米国西海岸における港湾労使交渉に物申す!
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『FOB』 - どこまでが本当の『FOB』か
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輸入って手もアリ?
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緊急企画! 加速する円安 その1
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在庫は持つことはリスクが高いか
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騙されない決済方法 ~前編~
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成功を掴んだ人―ケーススタディーその1
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新規顧客開拓に効果的な方法
第29回 : 
輸送保険のはなし
第30回 : 
貿易事件簿 その1
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貿易事件簿 その2
第32回 : 
アメリカからの車輛輸出の現状
第33回 : 
HANJIN SHIPPINGの経営破綻に思う
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「乙仲」と「フォワーダー」前編
第35回 : 
「乙仲」と「フォワーダー」後編
第36回 : 
総括2016年“Hiro Ezawa’s Choice”ビジネス10大ニュース
第37回 : 
どうなる2017年、米国貿易大胆予想
第38回 : 
成功を掴んだ人 ~ケーススタディーその2~
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ビジネスの達人に学ぶ、経営哲学
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並行貿易バンザイ!代理店に負けない取引術
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インターネット大活用で情報戦を制す
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展示会に活路を見出す
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あなたにも出来る!貿易ビジネス -ヒロ江澤の貿易ビジネス講座-

海外との取引って難しい。でもせっかくアメリカにいるから私も何か出来るかも!という志の高いあなたへ。マスターオブトレーディング:ヒロ江澤の貿易ビジネス講座。あなたも貿易のプロになれる、さあ始めてみよう!

2016年 9月 28日更新

第33回 : HANJIN SHIPPINGの経営破綻に思う

すっかり涼しくなりましたね。特に、朝夕の肌寒さには秋の訪れを感じずにはいられません。日照時間も真夏に比べて随分短く「あの暑かった夏はどこかへ行ってしまった…」とどこか物悲しく感じている方も多いのではないでしょうか?開放的な夏に比べて何とも穏やかで切なくなる季節ですね。仕事にプライベートに段々忙しくなり、気忙しくなる頃にはもう今年も終り―なんてことになるのでしょうか?夏が終わると年末に向けて時間も加速するので、きっとすぐに年始を迎えることになるのでしょう。もう少しゆったりとした人生を送りたいといつも思うのですが。

今回は、突然飛び込んできた世界を揺るがす大ニュースを取り上げます。韓国の先進的輸送機関であったHanjin Shippingの倒産で、世界の貿易界や海運業界までを巻き込んで大きな影響をもたらした大事件を追っていきたいと思います。

世界激震、まさかの経営破綻

Hanjin海運は、韓国内では断トツの1位、世界でも第7位に君臨する巨大な輸送機関です。
1970年代に創業してから順調に売り上げを伸ばし、グローバル企業として世界で名を馳せてきたものの、近年の役員人事に端を発し業績が低迷。2013年には、3年間の赤字経営の末、巨額な営業損益を出し、さらなる資金投入も時代の荒波に揉まれる形で効果をもらたさず。韓国特有のビジネス体型としては、後先を考えず金を借りまくるというスタイルが定着しており、その思考が事態を最悪の状態に導いてしまったのか、最終的には経営破たんの憂き目に。通常は、倒産するとなると裁判所が最終的な判断を下し、そのまま倒産させるか、それとも再建の道を歩ませるかを決定させるものですが、今回の突然の経営破綻は、さらに事態を悪化させてしまっている部分が大きいのです。ただ倒産するだけならまだしも、Hanjinの場合、その規模の大きさから、各国に相当量の貨物を所有したまま破綻しました。取引先となる企業総数、その数ざっと8,300社。これらの荷主である企業の貨物を抱えたまま倒産したことになるのです。そしてそれらの貨物はどうなったのかというと、これはLAの現場でも発生していることなのですが、積載されたコンテナーが、そのままの状態でターミナルに放置されているという異常事態が起きているのです。ほとんどの貨物は、通常のドライカーゴと言われるいわゆる乾物ではあるものの、その一部には賞味期限のある食料品、特に冷凍食品や、温度設定の必要な貨物もあります。倒産が発覚したのが9月のアタマなので、もうかれこれ1か月が経過しようとしている今、もう商品としての価値を持たない貨物も多いでしょう。これらが未だにターミナルにあるということは、既に通関を終えたボンド/国外貨物として取り扱われるため、安易に外に出すこともままならないのです。このような事情から、米国税関が一部許可を出し、貨物を引き取ることも可能ではあるものの、Hanjin以外のコンテナーに積み替えなければならないために、その作業費用を荷主が自己負担しなければならないケースも頻発しています。とばっちりとはまさにこのことです。

社会の受ける実害

また貨物が置き去りにされるだけではなく、さまざまな弊害も出てきています。今回は、再建不可能な倒産であるという憶測から、各国の港湾が敏感に反応。倒産してしまった会社の船籍を相手にすれば、港湾使用料ばかりでなく、備船料金や荷役費用まで、全てのかかり得る費用すら徴収不可能なことになり兼ねません。果たして、各国の港湾が下した判断はHanjin船籍の船を入港させないことでした。この措置により、残酷にもHanjinの船は航行ができないばかりか、入港をすんでのところで断られ、沖合にたたずむしかない船も多く出現。もちろん米国の港も全て、同社の本船入港を遮断、当然のことながら我々のおひざ元であるLos Angeles /Long Beach港にも入港できない有様になってしまったのです。 しかしこのままで、事態が収束することはあり得ません。恐らく、各貿易取引国は、韓国政府が動くのを待っていたはず。ところが、韓国政府は緊急措置もせずに事態を静観しようという動きを取り、一向に事態が改善されないまま、貿易が一時的にストップする珍現象が発生したのです。面白いのは、単なるひとつのキャリアの倒産であるがゆえ、各港や貿易自体に実質的な影響は少なく、Hanjinを用いていないキャリアの貨物は、普通に動いていること。通常、船会社が経営不振に至る場合は、他の大きなグループに吸収されサービス自体が引き継がれるもの。しかしHanjinの場合、業務を引き継ぐと名乗り出る会社もないままに倒産の憂き目に遭いました。こうなるともう手遅れであり、大きな負債を抱えてまでグローバリズムを展開する同業他社はいなくなるという状態に。よって不思議にも、ひとつのターミナルを除いては、どこの港も通常の業務をこなしており、物流は滞りなく行われているのです。9月の半ばになり、多くの輸入貨物を持ち、秋から冬場向けの商戦に商品が必要である大手小売り量販店Walmart やAmazon はもはや、巨大訴訟の準備をしているものの、その金額は140億ドルは下らないと言われています。米国のみならず、世界の産業界がこのように物流自体が滞ってしまう事態を恐れ、連携協力を重ね出資を行っています。待ってばかりいては不利益につながるという判断です。これにより、9月中旬より事態はやや前進し、一部本船の入港が許可されました。その先陣を切ってLong Beach港に本船が入港、しかし未だに入港制限があります。このように輸入もままならない状態では、北米から出荷される輸出貨物も滞ってしまうという悪循環。弊社のコンテナーも、一部未だにターミナルに置き去りにされており、事態収拾を待つしかない状況下にあるのです。

◆今後はどうなる?

気になる今後ですが、これからどうなってしまうのでしょうか。まず、貿易をしている企業は倒産のあおりを受けることは止む終えないでしょう。特にアジア圏からの輸入品を取り扱っている場合、少なからずHanjin倒産の影響は受けるはずです。Hanjinは、これまでも低運賃路線を打ち出しており、前出のWalmartも多くの商品輸送をHanjinに依存していました。今回の事態により、物流が滞りハロウィンやBlack Fridayを当て込んだ商品の供給が間に合わない可能性が高くなってきています。これは大手小売店にとっては大打撃でしょう。そして、消費者も一部商品を購入することができなくなります。さらに、今後は船の本数が世界規模で減ることになるので、その影響で運ばなければならないモノはたくさんあるのに“器”が足りないという事態が発生。これを理由に、各船社が運賃の値上げを決定し、それに呼応する形で運賃増加がコストに反映、その影響で商品自体の価格が引き上げられることが考えられるのです。また輸入貨物に関しては、あくまで中国を中心としたアジア圏で生産される物品が多いことから、その傾向は顕著に表れるでしょう。専門家の間では、今回の大手輸送機関倒産の影響は、今後の韓国経済には大きな減速をもたらし、同国の貿易危機に大きな影を落とすことは必至、との見方がではじめているとか。

最新のニュースとしては、Hanjin海運最大の大株主であった、同じく運輸の大手大韓航空が600億ウォン(約54億円)を支援しています。既に、同グループ会長がさらなる出資を決定。これにより、韓国産業界からも再建の声が上がり、金融機関などが積極的支援に取り組み、世界経済の混乱を解消すべく、物流の早期正常化を目指しているとのこと。一体この先どうなるのか?韓国企業のお手並み拝見です。

コラム江澤ビジネスダイエット塾 Vol.19
「健全な精神は健全なる肉体に宿る」

フットボールが始まりました。まだまだ日中は強烈な日差しが照りつけて、暑い日も多いですが、暦の上では十五夜も終り、すっかり秋。朝夕の涼しさや日陰にいる時に感じる風の涼しさも、段々秋を実感させてくれます。夏ボディーになったあなた。肌の露出が段々なくなってきたからといってダイエット生活までも緩めてはいけません。これからは美味しいものが増える季節。そして寒いからと言う理由で、段々屋内にこもりがちになってきます。運動するのも面倒な日々。しかしそれも考え方ひとつです。やってやれないことはない。さぁ、この秋もバッチリ絞っていきましょう!

季節の変わり目に見るモチベーション低下

暑い夏が終わり、段々と肌の露出が減る。そして外に出るのもおっくうになるほど寒くなってくる。これまで切磋琢磨してダイエットして来たものの、食べ物が美味しくて、ついつい気持ちが緩む。秋という季節は、人々をそんな気分にさせる性格があるようです。運動しない言い訳を重ね、そしてその一方で「少しならいいか…」とついつい食べてしまう。 しかし何事においても歯止めをかけることは大切。特にこの季節、何となくダラダラ過ごしてしまいがち。夏なら入念にしていた食事制限も何となくしなくなってくる。全ては季節を言い訳にした弱い気持ちの表れ。それは分かっていてもついつい…ってありますよね。 今回は、そんなモチベーションがひく~い時にどうやって向上させていくか、というTipについてお話ししましょう。まずはダイエットを始めたきっかけを思い出してみて下さい。きっと鏡に写る己を見て「これではいかん!」と思ったはずです。まずは正直に自分と対話をすること。モチベーションの低下とはすなわち目標を失い、やる気がでない状態を指します。だったら下がったモチベーションを再び高みに上げるほかに救いようはありません。まずは鏡を見て自分に問いかけます。「おい、このままでいいのか?」と。今日の自分に疑問を投げかけることが、初めの一歩です。モチベーションを高めるのに一番効果があるもの、それは己が抱く危機感に他なりません。このままだったらどうなるのか?さらに想像力を膨らませて、このまま食べ続けたらどうなる?そして年を明けて春になる頃にはどんな体型をしているのかを思い浮かべてみて下さい。恐らくその時には絶望感に溢れて運動をし出すでしょう。でもその時に始めた運動の辛さ。体は重く走るのもままならない状態。息が切れて苦しくてたまらない。止められるのならいますぐにでも止めたい…とこうなるでしょう。そしてそんな辛い思いをしないようにするにはどうしたらよい?だったら少しでも今動いておこう、と考え方を少しだけ変えることです。誰でもやる気が出ないとき、体が不調である時はあります。そんな時を精神的にどう乗り切るかで、今後のダイエットにも大きく影響してきます。あとで楽をしたいのであれば、多少なりとも今動いておく。まるでアリとキリギリスの童話みたいですが、まさにそれと要点はとても似ています。外に出るのが億劫な時期でも、多少の運動は必要。食事制限をしないのであれば、尚更動いておいた方がいいでしょう。その方が春先に楽になりますから。

2016年 9月 28日更新

読者の皆様のご意見やご感想などどしどしお聞かせ下さい。
またこのような内容について話して欲しいなど、リクエストがあれば是非お寄せ下さい。
そのテーマでガッツリ書かせて頂きます。
いつも多くのみなさんにご愛読頂いていますことを、心から感謝しています。

hiro@westshipus.com

Columnist's Profile

マスターオブトレーディングHiro Ezawa(Western Shipping America, Inc.)

東京都品川区出身。日本で商社勤務時代に貿易に触れる。数年の勤務の後、一念発起し兼ねてから憧れの地であった北カリフォルニアで大学を卒業。その後LAで輸送会社に就職し、以来米国物流業界一筋に19年のキャリア。仕事柄、オートバイ、車輛の輸出に関してはLAで一番の経験と幅広い知識を誇る。Western Shipping Americaは8年前仲間と設立、順調に業績を延ばし現在東京、香港、上海と支店を持つグループ企業に発展。

趣味は毎朝体を鍛えることと三度の飯より好きなフットボール観戦。小学生の息子たちにはやや厳しくスポーツの大切さを熱血指導中。在米22年もまるで他の都市へ行ったことなし。座右の銘は 「努力に勝る天才なし」、「健全な精神は健全な肉体に宿る」。

Western Shipping America, Inc.

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