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相原 拓(あいはら たく) 日本映像翻訳アカデミー ロサンゼルス校 TEL: 310-316-3121
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第36回 : 
映像翻訳者を目指すために必要な日本語力とは? ①

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完璧なバイリンガルの“育て方”Do’s and Don’ts
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2018年 8月 20日更新

第35回 : 完璧なバイリンガルの“育て方”Do’s and Don’ts

ロサンゼルス補習授業校あさひ学園オレンジ校で行なわれた特別授業の様子。

大げさなタイトルなので、初めに断りますと、私は完璧なバイリンガルではありません。ましてや、子育ての経験がないので“正しい育て方”について語れる知識もありません。このトピックは、学術的に研究する専門家の間でさえ、意見が激しく分かれるようなデリケートな内容です。実際のところ、言語ペアにもよるでしょうし、育つ環境によっても大きく左右されるので、ここではあくまでも私自身の経験から気づいたことを共有したいと思います。(私の生い立ちについて、詳しくは第18回のコラムで綴っています。)

先日、ロサンゼルス補習授業校のあさひ学園に招かれ、「バイリンガルが第一線で活躍する映像翻訳の世界」と題して特別授業を担当させてもらいました。仕事柄、社会人を相手に講義やセミナーをすることが多いのですが、高校生を前に授業をするのは初体験。しかも、全員がかつての自分と似た境遇にあるという特殊な状況だったので、この子たちの将来のことを考えると、とても他人事とは思えず、いつにもまして気合いが入りました。

彼らに何を伝えたいのか。いや、何を伝えるべきなのか。さんざん考えた末に、下のDo’s and Don’tsを強調したいと考えました。大人になるまで気づかなかったことを、今、現地校に通いながら補習校で切磋琢磨する生徒たちに伝えれば、わずかながらも彼らの将来に役立つかなと思った次第です。『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)を意識しつつ、反面教師として失敗談も赤裸々に明かしました。

  • ① 補習校では日本語を勉強する。
  • ② 自分のアイデンティティを持つ。
  • ③ 言語をちゃんぽんにしない。
  • ④ チヤホヤされても甘えない。

こう見ると、我ながら実に安直なリストだなあと反省(笑)。ただ、ちゃんと意味はあるので補足します。

①は言うまでもないことですが、油断は禁物ということです。油断すると「現地校が大変だから…」と言い訳をしがちになります。私は補習校でダメダメな生徒だったので、授業中も平気で英語をしゃべっていました。

②は、2つのアイデンティティを確立させるということ。人間関係において、人は時に母親であったり娘であったり、同時に友人であったり同僚であったりと、複数の役割や肩書を常に行き来しますよね。同じ具合に、日本人として、そしてアメリカ人として、それぞれのアイデンティティをしっかりと持つという意味です。国籍や出身地とは関係なく、心の持ちようのことです。

③は、アイデンティティと密接に関わります。“あるある”ですが、バイリンガル同士はよく日本語と英語を混ぜて使います。その割合は人それぞれ。相手にもよります。理由は、「楽だから」に尽きます。私も弟と話すときは9割英語で、残りは都合のいいときだけ日本語を挟みます。一方、両親とは日本語しか使いません。また、仕事でも、日本人の同僚とは日本語だけ、アメリカ人のクライアントとは英語だけ。きちんと使い分けることによって、どちらも中途半端になるのを防げます。これに関連した興味深い記事を見つけたのでついでにシェアさせてください。

「多言語ごちゃまぜ話者が日常的にする“コードスイッチング”ってなに?」

– MADAME RIRI

最後に、④はお年頃の生徒たちに最も伝えたかったことです。これは日本に帰国したときのことですが、英語がペラペラだと周りから珍しがられたり、羨ましがられたりします。これも“あるある”ですね。そこに甘えてしまうと、まさにどっちつかずとなり、日本語力が低下すると同時に、日本人としてのアイデンティティも薄れていく一方です。何よりも、日本人にとって大切な謙虚さを見失うでしょう。

私の場合、運良く両親の実家が東北の田舎町にあり、母方は家業が神職だったので、チヤホヤされることはまずありませんでした。極めて保守的な環境で、弟と英語で話していると羨ましがられるどころか、冷たい目で見られます。当時は、それが辛くて自分のヘンな日本語がコンプレックスでした。今となっては、感謝の一言です。

また、私が育った地域の助けもありました。というのも、大半を中西部で過ごしたため、周りに日本人がほとんどいませんでした。いちばん長く暮らしたイリノイ州のネイパービルという町は、日本人の人口がわずか0.17%。嫌でも家庭内外で日本語と英語を完全に分けざるを得なかったのです。ちなみに、ここカリフォルニア州トーランス市は、全米1位のホノルルに次いで8.88%を誇るそうです。

あさひ学園での授業を終えると、生徒たちの目は輝いていました。予想通り、同じような境遇の人から聞く話に共感できたようです。私と違って、すでに日本語を真面目に勉強しているので将来有望ですね。完璧なバイリンガルを目指すそんな彼らを、ひとりひとり心から応援しています。

2018年 8月 20日更新

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Columnist's Profile

ジェネラル・マネージャー相原 拓(あいはら たく)(日本映像翻訳アカデミー ロサンゼルス校)

2010年、日本映像翻訳アカデミー(JVTA)を修了後、東京本社に入社。受発注部門にあたるメディア・トランスレーション・センター(MTC)にて映像翻訳者兼映像翻訳ディレクターを務めた後、2016年にロサンゼルス支社のマネージャーとして就任。その傍ら、講師として留学生や米国在住の受講生を指導するほか、映画やテレビ番組などの英日・日英映像翻訳の実務を指揮する。

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