アメリカで独立・成功するために!

実際の経験を通して、アメリカでの「会社設立」過程と、それに関する情報や知識をお届け致します。

2017年 5月 30日更新

第21回 : 海外で生活 - どんな壁にぶつかり、どう乗り越えていますか?

この4月に「海外で生活をしていて、どんな壁にぶつかり、どのように乗り越え、どのように自分を信じて生きていますか?」という内容のポッドキャストインタビューを受けました。主な視聴者は、既に海外で生活している皆さんと、今まだ日本に住んでいて、これから海外で生活しようと考えている皆さんでした。

そこで、今月のコラムでは「海外で生活 – どんな壁にぶつかり、どう乗り越えていますか?」と題し、先月のインタビューの質疑応答を皆さんにもシェアさせて頂きます。びびなびをご愛読下さっている方々の多くも、きっと海外で生活されていることと思います。人それぞれいろいろな壁にぶつかり、いろいろな方法でその壁を乗り越えていらっしゃることでしょう。今月のコラムでは、私はこうして一つ一つの壁を乗り越えてきました…をシェアさせていただきます。

1. どうしてこの仕事を始めましたか?今の活動について教えてください。

2004年にロサンゼルスにて、日本企業や日本人の方の「アメリカ進出、アメリカでの起業」を応援する会社「World People USA」を立ち上げ、今はそのビジネスに専念しています。具体的なサービス内容は、アメリカでの起業前のコンサルティングに始まり、アメリカでの会社設立・登記を行い、外国人である我々日本人がアメリカで働くためには就労ビザも必要になりますので、そのビザ申請に必要な「新規ビジネスプランを英語で作成」し、そのあと、就労ビザの申請・取得のお手伝いと、起業後のマーケティングまでをサポートしています。弊社のお客様は日本からの場合と、既にアメリカに住んでいる方の両方がいらっしゃいます。

2. どうしてアメリカに来たのですか?

私は大学を卒業してからこちらに来たのですが、そのきっかけはとてもひょんなことだったんです…。元々私は教育学部だったんですね。また、実は私は5歳の時から“パチパチ”の地味なそろばんを習ってまして、珠算・暗算が10段で小さい頃からテレビとこかにも出てたんです。「ちびっこ天才少女みたいな」感じで。ですが、ある日、大学のゼミの教授とランチをしていた時に、もうその時には就職は決まっていたのですが、その教授が「田村、どうしてお前はそろばんが日本一、二になるぐらいの特技があるのに、その特技をもっと他のことに使わないのだ?」って言われたんです。例えば、〇〇になるとか、〇〇になるとかの中に「アメリカに行って、算数が苦手なアメリカのこども達に、ボランティアでそろばんという新しい計算ツール(道具)を教えてあげて、と同時に、お前もアメリカで教育学部の修士号でも取るとかだな?」と言われました。その瞬間にこれだ!と思いました。家に帰って「私、アメリカに行くから」と言いましたら、父は黙りこくり、母は泣きました。そりゃそうですよね、突然決めた留学だったので。でももう後戻りはできなかったので、そこから泣くような思いで英語の勉強をしたのが私のアメリカ人生の始まりです。

渡米後、最初は、語学学校からで、一日10時間ほど毎日英語の勉強をしました。必死でした。ルームメートはアメリカ人、アメリカ人女性ばかりのソロリティクラブにも入り、日本語はほとんど使わずの生活で。毎晩9時頃になると、英語を聞き過ぎでこめかみが痛くなるほどでした。でもそんなこんなで、約3カ月で英語が話せるようになってました。3カ月経ったある日、アメリカ人の友達たちとテレビを観ていた時に、自分がそのテレビの内容が全て分かることに気付いたんですよ。嬉しくて涙が出ました。あの瞬間のことは忘れません。そこから大学院に入り、2年後に教育学部を卒業しました。

そして、本当は次に教育学部の博士号に行こうと思っていたのですが(その後、日本で教授になろうと思っていた)、友達の牧場で馬に乗っていたら、馬から落ちて骨盤を折って入院したんですよ。その結果、博士号の応募が間に合わず、そうこうしている間にワシントン州にある大学から外国人留学生のアドバイザーとして、2年間大学での勤務を依頼されました。そこで働いている間に、自分は国際ビジネスに興味があると分かり、ただ自分のバックグランドは教育学部のみだったので、これでは世の中に通用しないと思い、国際経営で人気のあるアリゾナ州サンダーバード大学で国際経営修士号(MBA)を取得しました。その後、カリフォルニア州のシリコンバレーに、今現在のソフトバンク社の支社があり、そこに就職をして4年半お勤めさせていただきました。

ただ、勤務させているあいだも、どうしても今よりもっと多くの日本人の方に、特に若い方に次の世代の方に、世界のさまざまな機関で活躍して欲しいという思いが消えず、今まで自分がアメリカで得た知識と経験がきっと役に立つと思い、「ワールドピープル」設立に至りました。

3. 特技、強み、スペシャルタレントは何ですか?今の仕事でどのように使っていますか?

先ほどからお話ししていますが、私の特技は「そろばん」なんですね。10段と言うと計算は早いんですよ。そのおかげで、今はもちろん仕事でも、相手と交渉をするような時に、頭の中で数字が動くので便利です。あとは、そろばんを遣っていると、忍耐力や集中力が養われるので、仕事にも向いています。

でもそれ以上に、そろばんに助けられたのは「アメリカ渡米当初」です。私が最初にアメリカに来た時に、何度もそろばんの模範演技をお願いされました。教育関係のテレビにも出ました。で、アメリカという国は「実力社会」なので、人に誇れるものや、見せれるもの、秀でているものがあると、それだけで、なめられたりバカにされたりすることはなく、ある意味リスペクトされるんですね。なので、私は渡米当初、英語がとても下手くそで、本来ならきっと相手にもされなかっただろうと思うのですが「そろばん」と言う特技を持っていたがために、アメリカ社会にも受け入れられ、友達もたくさんでき、日本の伝統文化そろばんという芸に身を助けられました。

4. 自分がアメリカナイズしたなと思う時はどんな時ですか?

声が大きく、よく通るようになって、人に「うるさい!」と言われる時ですね。日本にいる時は「もう少し大きな声で話して下さい」と言われる人だったんですよ。声が小さかったんです。でもこれは「英語」と言う言語が複式呼吸で話すので、お腹から声を出すようになり、声が大きく通るようになったんだと思います(笑)。

5. 実は私はこんな人です!をご紹介ください。

わたし、出身が大阪ですので面白いんですよ。普段は「ビジネスコンサルタント」「アメリカ起業」など硬い仕事をしておりますので、真面目でテキパキしているのですが(そのように勤めてはおりますが)、実は面白いのが好きで、鈍くさいところもたくさんあります。あと、仕事の中にも常に少しの「あそび心」も持っていたいとも思っています。

6. 海外で生活・仕事をしていてどんな壁にぶつかりましたか?一番辛かった時のお話を聞かせて下さい。

私が一番辛かったのは、アリゾナ州でMBAを取得している時でしたね…。あの時は自分のバックグラウンドが教育学部しかない状態で始まり、男女の率は8対2で、世界93か国から生徒が集まっていて、ほとんどの学生が、私よりも、知識、経験、英語も堪能でした。おまけに、コンピュータの使い方もままならない私だったので、大学院ではまずワード、パワーポイント、エクセル、アクセスの使い方全てを知っていないと、授業の申し込みすらさせてくれなかったんです。大学院に入っていきなり挫折で、卒業までの1年半は毎日寝不足で、もどしそうで、倒れそうになりながら必死で勉強したのを覚えています。ただあの学校のおかげで、今でも世界のいろいろな場所に友達がおり、一緒に仕事をする仲間にも出逢いましたけどね…。でもあの時は一度、実家に意を決して電話をしました。もうダメだと思ったんですよ。これ以上できないと。あそこまで思ったのは初めてでした。その時に頑張れたのは父が言ってくれた「元気か?」の一言でした。優しかったですね。あの一言でまた頑張る勇気が湧きました。アメリカに来てからも自分を愛してくれる家族に、いろいろな場面で助けられ、支えられてきました。

7. 苦労の壁などをどのようにして乗り越えましたか?

苦労の壁に面した時は、それがどれだけ大きくても、まず大きく深呼吸して、落ち着いて、大きな壁を一つずつ小さく切って、少しずつ乗り越えるようにしています。そうしないと「苦労の壁の大きさ」に圧倒されてしまって、英語でいう「Overwhelming」になってしまい、何から手をつけて良いか分からなくなるので。焦らず、一歩ずつ、少しずつ、乗り越えるようにしています。

8. その苦労を乗り越えた自分と以前の自分に何か変化を感じますか?

いつでもそうですが、苦労を乗り越えた自分には特に「経験」が増え、今回この苦労をこうして乗り越えることができたので、今度同じことが起きても大丈夫、という自信と知恵も付きますね。

9. 私たち女性は、言葉、文化の壁の他に、社会から求められる日本人女性としてのイメージ、男女の仕事、家庭での役割などのプレッシャーもあるかと思います。あなたにとって自分らしく生きる上で心がけていることは何ですか?

無理をしたり、背伸びをしたり、人と比べたりしないことですかね。また自分はアメリカ人になろうとも、男性になろうともしていないと思います。アメリカにはアメリカの、日本には日本の、男性には男性の、女性には女性の得意・不得意がそれぞれありますので、自分がそれぞれの良いと思う所を取って、自分が納得する、自分らしい文化を、自分の中に作っていると思います。

10. 海外で成功するための日本人ならではの強みとして活かすところ、アジャストすれば良いかもしれないところを教えてください。

日本人の強みは、やはり、誠実さ、親切さ、きめ細やかさ、思いやり、気配りだと思います。一方でアドジャストと言いますか、日本人が頑張らないといけない所は、優しく親切な中でも、特に海外ではハッキリと物が言える「強さ」も必要になると思います。ここは他人を気遣う日本人にとっては難しいかもしれませんがとても大事です。私もよく自分に“Be Kind, Be Sincere, but Be Firm as well”と言い聞かせています。

11. あなたにとって自信とはなんですか?そしてどのようにして自分を信じてあげていますか?

自信とは経験ですね。体で覚えることだと思います。いろいろなことに挑戦して、たくさんの経験をして、たくさん失敗もして、それを乗り越える術を覚えた時、自信が付きます。自分が何をどれだけできるのか?が分かるのだと思います。

12. 海外で働きたい、起業したい、そんな皆さんに今やるべきアクションアドバイスを一つお願いします。

もしやりたいことや、起業がしたいのであれば、まず行動に移すことですね。“Take Action!”です。では具体的にどうするのかというと「調べる」のです。自分のやりたいことや起業がどういうものであるかを、それを経験した人、知っている人に聞き、調べ、読み、自分の足で見に行き、会いに行き、行動を起こすことですね。世の中、成功するためにはフットワークの軽さが必然です。明日やろう、後でやろうではなく、今日、今やる人が必ず成功します。

以上、『海外で生活 - どんな壁にぶつかり、どう乗り越えていますか?』~をお届けしました。

ワールドピープルでは、起業に関するコンサルティングに始まり、会社設立・登記手続き、投資ビサ取得サポート、ビジネスプラン作成サービスを提供しております。

こちらからポッドキャストインタビューをご視聴いただけます。

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2017年 5月 30日更新

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Columnist's Profile

ビジネスコンサルタント田村 玲子(World People USA, Inc.)

日本において4年生大学教育学部を卒業後、1990年に渡米留学。日本での専攻を活かし、ワシントン州にて教育学部修士号取得(MEd)。卒業後、外国人学生のアドバイザーとして2年間大学にて勤務。その間に国際ビジネスに興味が惹かれ、国際経営で定評のあるアリゾナ州サンダーバード大学にて、1998年に国際経営修士号(MBA)を取得。その後、4年間の大手日系企業アメリカ支社勤務を経て、2003年に「ワールドピープルUSA」設立。

「ワールドピープル」- その名の通り「世界人、国際人!」
21世紀を迎え、世界が刻一刻と近くなりつつある中で、今よりもっと多くの日本人の方に、世界の色々な機関で活躍して欲しいと言う願いからこの社名が生まれた。

現在は自らが得た知識と経験を最大限に利用して、企業、社会人、留学生の皆さまへのコンサルタントサービスに努めている。取り得は「元気」。特技は「そろばん」。珠算・暗算10段。日本とアメリカにおいて珠算模範演技のためT.V.にも出演。

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